NBA オール・アクセス 特別版 [DVD]
スーパープレイはもちろんですが、練習風景、コーチや選手たちの生の声が収録されていて、すごく面白かったです。
超一流のプレイヤー達の過酷なトレーニングキャンプ、ロッカールームでの出来事、コーチの役割などなど、いつものハイライトDVDでは見れない姿がいっぱい見れます。
あれだけのプレイができるのは、やっぱり練習しているのですね。。。(^^ゞ
殺人者たちの午後
原題はLife after lifeという。lifeには人生,生活,生きる,などのほかに終身刑という意味がある。つまり,殺人を犯して終身刑を受けた,その後の人生,ということである。犯罪を犯した人が,どういった人生を歩み,何を感じているのか。著者のトニー・パーカー氏による10人の犯罪者へのインタビューである。
訳文のよさもあるが,どんどん引き込まれていく。一見すると生育環境の不遇さは共通項として見出しうるが,しかし生育環境が不遇だとしてもほとんどの人はまっとうに生きている。しかし,やはりお金を稼ぐことや他の人間(家族でなくとも)とのつながりがとぼしければ,社会生活に戻ることはなかなか困難だろう。そういった意味で,保護観察などの仮出所後のフォローの重要性を感じる。
とはいえ,自分の隣人が仮出所者であると知ったら,どう感じるだろうか。恐怖を感じないといえば,嘘だろう。だが,そうして人とのつながりや居場所を失うことで,さらに犯罪を繰り返すことにつながるのかもしれない。危険だから塀の中にずっと閉じ込めておけ,という単純なものではないように感じる。なんにせよ,こうした犯罪者や殺人者の姿を,私たちはもっと知ったほうがいいと思った。この本は,その絶好のノンフィクションである。(もちろん,犯罪被害者のことも知る必要があるし,そもそも重大犯罪が起きないような取り組みこそ重要なのはいうまでもないが)
ただ残念なのは,原著では12話あったものが,訳者の判断で2話削られて10話しか掲載されていないということだ。理由はあったのだろうが,ぜひ全訳してほしかったと思う(ので星を1つ減らす)。
サンライト
この頃のハービーは、ストレート・アヘッドなジャズ(V.S.O.P.等)とファンク/ディスコ方面へのアプローチの2面展開をしていたとされるが、本盤は後者の系譜の作品である。先輩レビュアーの方々が思い入れたっぷりに語っているヴォコーダーを使ったボーカル曲が多いのが本盤の特徴だが、これらの曲は一番格好良かった頃のスティービー・ワンダーに通じるファンク精神が漲る歌メロ・メイカーぶりが見事だ。
だが、個人的には最もファンクから遠い最終曲がお気に入りだったりする。ピアノを力いっぱい叩きつけるように弾きながら燃え上がる混沌としたグルーヴは、フリージャズともアフロ・ファンクとも簡単には形容できない凄まじいパワーに溢れている。この曲だけ参加しているジャコ・パストリアスの高速ベースも、本当に「圧倒的」としか言いようがない。
なお、1・3曲目でファンク・ギターを弾いているのは、あのレイ・パーカーJr.だったりする。(若き日の彼はカーペンターズやスティービー・ワンダー、チャカ・カーン等とも仕事をした売れっ子セッション・ギタリストだった。)