ディス・コンピ・キルズ・ファシスツ
全14バンド収録。どのバンドも凄まじいエナジーに溢れた演奏を叩き付けてくる。その日、その日を必死で生きているんだというか音楽にかけているんだという信念が伝わってくる。
内容は、ブラストビートのグラインド・コア&パワー・ヴァイオレンスにツービートのハード・コアのオンパレード。この手の音楽が好きな方なら買って損はなし。どうぞ聴いてみてください。
少女の味覚 (G.B.BEST COMICS)
MARUTA氏久しぶりの単行本は、過去の単行本の名作に未収録の作品が数作。
新作がないのは残念だが、デビュー作から徐々に変化を遂げる絵柄が楽しめる。
この人のいいところは
・絵の上手さ
・書き込みの確かさ
・しっかりとしたストーリー展開
が挙げられる。実用性のみに特化した漫画が溢れるなかで、
それだけでは終わらないものを創作しているのが氏が支持
されている理由だろう。
単行本化されていない作品も多い作家なのでさらなる
新刊にも期待したいところデス。あと、後書きは爆笑モノ。
マルタアルゲリッチ 子供と魔法
この本は昨年(2010年)秋にパリの書店で発見し、フランス語のオリジナル原書で昨年末に読み終えていたので、恐らく私は日本で最初にこの本を知り、読み終えた人であると思います。そして、日本語版も今月買って読みました。
日本語になると、だいぶニュアンスが違ってしまうものだな、というのがまずは一番の感想です。「日本語になると」というよりも、この原書を日本語に翻訳された方のこれまでの人生経験や人柄、言い回しがだいぶこの本の印象を変えてしまうものですね。フランスの本を日本語に翻訳される方は著名な方でも何人か知っていますが、その方々が翻訳されれば、また変わっていたでしょうね、better or worse...
それから、最近の本は、表紙のデザインや、ブックカバー、カバーの紙の素材がかなり大事なのですが、この本のカバーの素材が、私は好きではありませんでした。誰でもそうですが、キレイな本を購入したいですよね。でも、この本の帯、黒で、しかも紙がまるで和紙のような素材。そのため、本の黒帯のせいで、本のカバーが黒く汚れているのです。書店で見ても、どの本も黒帯のせいで汚れてしまっていました。
最近のハードカバーの本のカバーの主流は艶消しのような材質で破れにくいものですよね。本のカバーや帯について、もうちょっと考えて欲しかったです。
それから、アルゲリッチの顔の表紙ですが、ドイツ版が最高ですね。私はフランス語と英語、日本語は全てわかるのですが、あいにくドイツ語はわからず…。もしドイツ語が理解出来るのではれば、間違い無くドイツ語版を購入していたと思います。やはり表紙のデザインは大事ですから。
アルゲリッチのこれまでのさまざまなイヴェントは詳細にわかり楽しめるものではありましたが、上記のような理由で、four stars にしました。