Djangology
1949年1・2月、イタリア、ローマで録音。伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのステファン・グレッペリとの競演盤。このアルバムは大幅に曲が追加され、音質も向上していて古くから愛聴していたファンには嬉しい内容になっている。
なんと言っても雰囲気が素晴らしい。映画『ギター弾きの恋』をご覧になった方はよく分かると思うが、あの映画の雰囲気はこのアルバムの雰囲気そのものだ。その演奏がトータルで1時間14分も続くのだから愉しい。
余談だが後にポール・サイモンが自身の最初のソロ・アルバムでステファン・グレッペリと競演しジャンゴばりのギターを披露している(Hobo's Blues)。素晴らしいのでそちらも聴いて欲しい。
Swing Guitar [DVD] [Import]
私はDjangoに出会ってから、はや25年余り。しかも最初は彼の演奏したであろうパリの場末のキャフェで、ジャンゴファミリーの末裔達が演奏していた場面を直接観ながら洗礼を受けたのです。もちろんフランス文化圏に於ける、彼らマヌーシュの社会的地位などあって無いような時代でしたが、音楽にだけはハマってしまいました。昔VHSで売られていたジャンゴのレガチーを、阪神大震災直後に見て、心を落ち着かせた経験があります。まるで彼のギターは、時代のボリュームと共に、母の体内に居て、これから生まれ出ようとする気分にしてくれます。そしてこのDVDは、日本語の解説が無くても、やさしいレヴェルの英語であり仏語であるので、音楽と共に音楽の一部として観ることが出来ます。(語学への興味の始まりは、そういったものではありませんか?)
そして何よりもこの映像の魅力と言えば、彼の生きた時代がよく判るところにあります。アルベール・カーンの映像を目の当たりにした時の感動と同じぐらいの価値のある、フランスポップス音楽史を垣間見る事が出来ます。特に付録に付いている、ステファン・グラペッリの、ジャンゴと共演する以前の映像は、大変興味深いものです。なぜなら楽団のメインが三人のバイオリニストであり、途中で突然フランスの古い民謡であるメロディーをブルターニュ地方の民族衣装である黒いリボンの付いた帽子を被り、バイオリンを使って、ブルターニュ地方の民族楽器であるバグパイプを模して演奏する様が録画されているからです。これは当時のちょっとしたお笑いパロディーだったのでしょう!御存知のかたも多いと思いますが、フランスシャンソンの原型は、ミューズと称された、このバグパイプから始まっているのです。
Django Reinhardt Definitive Collection (Guitar Recorded Versions)
非常にしっかり製本されており、見やすくかつ初心者でも分かりやすいようにTAB譜も記載されています。伴奏も併記されていますのでパートナーと演奏する方にもおすすめ!!全20曲練習してジャンゴになりきっちゃいましょう。やはり音楽には耳で聴いて練習するということが必要ですので、CDが付属していないということで星4つとしました。
ただ、この内容でこの値段はとってもお安いと思います。是非CDを購入してこちらの楽譜を見ながらギターでSWINGしましょう。
ジャンゴ・ラインハルト‾ジプシージャズ・ギター奏法‾
映画「ギター弾きの恋」で、ジャズを知らないの方にも名の知れるようになったジャンゴラインハルト。彼独特のジャンゴスタイルが手軽に学べるのが本書です。収録曲もMinorSwing,I`llSeeYouInMydreamなどなど有名曲ばっかり!。自分も本書でジャンゴに一歩でも近づこうとギターと格闘の日々です(笑)。