Ear-Bleeding Country: The Best of Dinosaur Jr
ダイナソーJrの事を良いってみんな言ってたから、買ったんですが、びびりました。NIRVANAとかは、クソ有名だったので5,6年前には、チェック済みだったのですが、なにぶん世代的には、オルタナ、グランジはリアルタイムじゃなったのでダイナソーJrに手をつけたのは、ほんの2、3年まえです。初めて聴いてまず思ったのは、「うわっやる気ねぇ。」っていうことです。だってぼそぼそ歌ってて投げやりな感じがするし。ダルダルだし・・・
けどなんか聴きたくなる音楽なんです。それはメロディーがめっちゃくちゃいいしギターの音もジミヘンみたいでギュオギュオいってて、この妙な黄金率ってあくまで趣味の問題だと思いますが、きいてて単純に気持ちいいし、完璧な感じがするんです。けれども一番最初に聴いたときから、今日まで、一切音楽的革新性は感じません。ただただ何か惹きつけるものがあるし、クソ快感ってだけです。これって何か包装が泥だらけのチュッパチャップスを泥を払いながら食べる感じに似てるかもしれないなぁって、一人で思います。ダイナソーJrって自分だけのバンドにして、誰にも教えたくないようなバンドです。彼らの音楽について僕なりの見解をたった一つだけ述べるなら、飴玉みたいなメロディを、中学生の直感で出そうな音なんだけど、実際は玄人にしか鳴らせない音の出るギターを持って探し回るメガネをかけてジャンクフードが好きな恐竜軍団といったところでしょうか?
僕はダイナソーJr大好きです。是非みなさんもどうぞお試しあれ。
【ファン激撮】実演!バグ [DVD]
Dinosaur Jrが88年に発表した名盤「Bug」を再現したLiveを実録したDVD。本編の60分くらいの演奏とオプションとして演奏前にHenry Rollinsがメンバーにインタビューした映像、ファンから質問されるメンバー、Jと監督のインタビュー、Rollinsが語る録画先の説明、「Bug」以外の曲の演奏3曲の映像のついた作品。
Jさんはかねがね「Bug」を名盤と言われながらもメンバーの人間関係の悪化した頃の作品としてあまり好きではないと語っていた記憶があるけど時間がたって客観視できるようになったのか、吹っ切れたような素晴らしい演奏を見せてくれます。LouさんとMurphさんも切れのある演奏で未だに現役なんだと思わせてくれます。最後の「Don't」だけゲストの人が歌いますがそれ以外は3人だけの演奏で嵐のようなノイズの空間を現出させるLiveでファンならずとも興奮すると感じました。
その演奏も演奏中の曲の歌詞に字幕をつけてくれる親切編集で嬉しい。歌詞はコミニュケーションがうまくいかない、周囲から疎外されている自分の悩み等が多いように思いました。
こういう企画はなかなか嬉しい。個人的にはPJ Harvey「Rid of Me」とBill Frisell「Before We Were Born」の完全再現Liveを観たいですが無理か・・・
You're Living All Over Me
パンク以降ロックは死にきれずにゾンビ化していた。自由を求め発展したインディー・ロックがひたすらダークなカルトか暴力性、またはある種の脆弱さへと偏っていく一方、メジャーシーンはMTVによる産業化で硬化していった。これらがそれぞれ諸方向へ極化し閉塞していく中、1986年辺りに初期パンクのリヴァイヴァル・ブームが世界的に起こり、いつしかそれが1967年サイケデリック・ロックの本格的再評価へとそのまま移行していった。この現象は結果として「過去のロックの良い部分」を肯定する余裕をシーンにもたらした。そしてついにロックは復活するに至った。UKから "I Am The Resurrection" と歌ったストーン・ローゼスが、USから巨大バンドへの揶揄 "Dinosaur" を謀らずとも名乗ったダイナソー jr.が登場したのだ。
当時イギリス経由でUSインディーが接近しようとしていたロックの王道をダイナソー jr.がより明確にスカッと提示したのは次作 "BUG" においてだが、彼らのサウンドはこのセカンドですでに完成している。このアルバムには、過去のロックのあらゆる要素が、ふんだんに、ユーモラスに、そして奇跡のように自然に織り込まれており、しかも全体として見たときにそれは強烈なオリジナリティーを放っている。独り言のようでいて何かを切実に求めている詞は、まるでリチャード・シンクレアが歌い出しそうなさりげないメロディーによって綴られ、また状況をざくりと映し出す数少ないセンテンスだけが配置された曲では、爆裂するギターソロが感情の流れをふんだんに表す。リフはメタルとネオアコの混在、時にマッカートニー的な歪んだベース、いくつかのリズムパターンは実に革新的だ。 この作品はロックがパンク以降に陥っていたネガティヴィティーから解放された瞬間の閃きのような一作で、今にして思えばロックはこの時期にリアリティーを持って確かに復活していたと言える。
リアリティ・バイツ
これまでのサントラ史上(?)でも絶対上位に入る名盤だと思います。
とにかく選曲がいい!
リサ・ローブの「ステイ」がこれからヒットしたのは有名な話。
「マイ・シャローナ」も大好き。
映画はXジェネレーションについて描かれていると言われていますが、確かに時代の気分が反映されいるのかも。
映画を観なくても十分楽しめると思います。