TEAM-NACS COMPOSER ~響き続ける旋律の調べ [DVD]
音楽についてまったく知らなくても楽しめます。
クラシックに関してあまり知識のない私でしたが、
「あ、この曲ってベートーベンだったんだ」
「この曲はシューベルトなの!?」と意外な発見もありました。
知ってる人には困惑を、知らない人には誤解を…とうたっている様に
史実無視ではありますが、最後には感動し、そして偉大な作曲家が気
になったり…曲が耳から離れなくなったり…と、余韻を楽しむ事ができます。
テレビで何気なく聞こえてくるクラシックに反応したりも…(笑)
そのぐらい、本当に素敵なお芝居でした。
DVDは表情まで見れるというのが本当に嬉しい限り。
普段TVでしか大泉洋さん、TEAM−NACSをご覧になっていないという方に、
ぜひ見ていただきたいお芝居です。
コムテック(COMTEC)2チューナーx2アンテナ車載用地上デジタルチューナーWGA3500
父親の車に装着。取り付けも簡単で、2チューナーだけの事はあり画像や受信感度にも不満はありません。注意点としては、純正ナビによっては外部入力端子がRCAではなくカプラー式になっている場合があり、変換コードが必要です。
簡単操作で写りも良く、しかも現在の価格では満足度はかなり高いと思います。
暴走する資本主義
この本では、昨今の世界的金融危機やグローバル化による格差の拡大などに関し、
現在の金融システムの中において、資本主義にいったい何が起きているのかを、
感情的な悪者探しに走ることなく、冷徹な視点で論理的かつ説得的に分析を
展開していってくれるため、頭の中が整理でき、問題の所在がよく理解できます。
著者の主張を一言で言ってしまえば、現在の状況は、超資本主義化により
民主的資本主義が衰退してしまった結果である、ということです。
それは、容赦ないリストラを断行する企業や、莫大な報酬を受け取るCEOなどが
昔に比べて貪欲になったからというわけではなく、様々な条件が重なった結果
なるべくしてなったということです。
そして、その担い手の最も重要な位置を占めるのが、投資家であり消費者である
我々であり、決して他者にばかり責任を押し付けていられる立場ではない
という厳しい事実をつきつけられます。
この本では、アメリカの状況について述べていますが、先進諸国のどこにでも
当てはまることであり、日本でも全く同様の現象が現れているのは明白です。
50年代のアメリカでは企業は寡占状態にあり、競争は意図的に抑えられ、高い
収益を得られる代わりに労働組合は強力で、賃金や福利厚生は高い水準で維持され
ていました。それが70代になり豊かさが広がると状況は一変し、企業の力が弱まり、
代わって、投資家や消費者が力を持つようになってきます。
この動きを促進したのは技術革新であり、特にコンテナを中心とする流通の革新と
通信の発展による情報革新が、社会と経済の様子を劇的に変えました。
競争を余儀なくされた企業は規制緩和を求め、政治にも圧力を掛けるようになっていき
ます。さらに、その後のインターネットによる金融取引の簡素化や、金融に関する規制
緩和、そして様々なタイプの金融商品の開発で金融市場は膨大に膨らみ、その後の金融
破綻へと突き進んで行くことになります。
消費者は少しでも安い商品を企業に求め、投資家は少しでも高い配当を企業に要求し、
応じられない企業は容赦なく他企業へと乗り換えられていき、企業は否応なく
厳しい競争へと駆り立てられ、その結果、容赦ないリストラを断行することになります。
皮肉なのは、リストラされる労働者の別の顔が、企業を競争に駆り立てる消費者でも
あるという二面性です。
地元の商店で買わず、郊外の大型ディスカウントショップで安く買うようなことを
しておきながら、企業にのみ倫理性を求める行為は公正でないと著者は言います。
さらに著者は、自分の行動が社会に与える影響を考慮する市民としての自覚を促し、
そして、激しい競争の中で企業に取り込まれた政治を、市民の手に取り戻す必要性を
説きます。この辺のところはアダム・スミスの、公平な市場ためには人々は
道徳的でなくてはならない、という言葉を思い出させます。
いかに企業が非情であっても、それはあくまで合法的行為であり、合理的に利潤最大化の
行動をしているに過ぎず、そのような企業の行動を変えるには法律を変えるしかなく、
そのためにはまず、企業を政治から引き離すことが必要であり、さらに、
企業を人格のある存在として扱わず、あくまでも人間が合意して社会的決定を
行っていく、真の民主主義の実現が必要であると、著者は訴えます。
この辺は、日本ではさしずめ官僚からの政治の奪回となるのかも知れません。
この本を読んで私が感じたのは、今ある状況はなるべくしてそうなっており、
その状況を変えたいと思ったら、なぜそうなっているのかを、目先の問題に囚われず、
広い視野で、かつ厳密に見ていくことの大切さです。
でないとただ文句を言うだけで、何が起きているのかわからないままに、自分の望む
方向とは違う方へと流されていってしまうのだと思います。
システムの変革と自分自身の変革は、どちらも欠かせない対の要素なのだと思います。
この本は私にとって、現在の経済状況から自身を見つめなおさせるような、意義深い
内容の本でした。