世界中がアイ・ラヴ・ユー ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD]
独特の笑いで味付けされたウディ・アレン初のミュージカル。
今作でも、笑いあり感動ありアイロニーあり。
様々な恋が描かれているが、どれも癖が強く非現実的だが、それをあまり感じさせないのが、彼の妙ではないかと思う。
吹き替えなしで歌・踊りに挑んでいるがお世話にも上手いとは言い難い。
だが、一生懸命さが伝わり微笑ましい。
劇中の歌詞に
「ズレてるけど大目に見てね」
とあるが、大目に見るどころか、その頑張りを拍手で讃えたいほどだ。
まるでファンタジーのような楽しさに、観終わったあとに幸せな気持ちになれる名作。
世界中がアイ・ラヴ・ユー [DVD]
アメリカ映画が最も得意としていた分野、ミュージカル映画。
この映画は、21世紀を目前にしてもなお、素晴らしい
ミュージカル映画ができることを証明してくれた。
音楽に対してのこだわりはピカイチだったウッディだから
できた映画!
これだけ豪華なキャストだと、「宝の持ち腐れ」に終わる
ことが多いけれど、そこはウッディ! みんな、いい仕事
してます、本当!
世界3大テノール '94 夢の競演
三人と同じ時代に生きてることがものすごいラッキーだと思う。
おかたい歌ばかりでなく、ムーンリバー、雨に歌えば、などの耳慣れた曲を世界最高のテノールできける。もちろん、寝てはならぬ、などのテノールならではの歌も。
ただ困るのは、一枚手にいれたら他のコンサートのCD、DVDまでほしくなってしまうこと。
三人の人間性の広さまで堪能できます。
世界中がアイ・ラヴ・ユー オリジナル・サウンドトラック
これほどゴージャスでエレガントでロマンティックですっとぼけたCDもないと思う。
映画同様、何度見ても何度聴いても、本当に楽しくて素敵。
こーいうのがもっとあればいいのに~っ!
世界中がアイ・ラヴ・ユー ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]
この作品はウディ・アレンの映画の中でも大好きな映画だ。誉める言葉はいくらでも思いつく。ナタリー・ポートマン等若い才能の起用。楽しい歌とダンスが一杯。ジュリア・ロバーツが下手ながら一生懸命歌う、インド人のタクシー運転手も何語かしらないけれども歌う、病人や霊魂も歌い踊る。極めつけは宙を舞うゴールディー・ホーンとウディのダンス。笑える場面も多い。そして人生に対して肯定的なのがいい。キャラクターが全員束の間の一瞬であっても現在を精一杯生きて楽しもうとしている。
一つ気づくのは、本作のウディとゴールディの関係は、アニー・ホールでのウディとダイアン・キートンの関係を踏襲していること。本作は離婚した夫婦である等の違いはもちろんある。何より主役の男女が相応の年齢で、成長した子供がいる。さながら20年後(米国公開年で数えれば19年後)のアニー・ホールと言えば穿ちすぎかもしれない。しかし、ゴールディがアニー・ホールでのダイアンのような装いをしている場面を見るとそう思ってしまう。100%楽天的な映画なのだが、どこかに感傷が隠れているとすれば、アニー・ホール再訪的な構成も一因ではないだろうか。
なお、画像のクォリティは文句なし。音はモノ。特典映像は一切なし。