火の鳥 鳳凰編
小学生のころテレビで見、初めて感動で涙を流した作品です。
あれから30年余、レビューを見て原作を読みたくなり購入しました。
権力、不条理、善悪、
いつの世も変わることなき深い世界観が広がっています。
火の鳥 (4) (角川文庫)
奈良時代が舞台。
片腕しか無い我王と、仏師大和のあかねまるの衝撃的な出会いから、仏教の輪廻という思想と共に
2人の新しい人生が広がってます。
ラストの太陽を見つめる我王の姿が感動的です。
火の鳥シリーズの中でも私的にはメッセージがいちばん強く、また考えさせられる本だと思います。
シリーズの中では一番好きです。
火の鳥 3・ヤマト編、宇宙編
圧倒的なスケールと想像力の大波を被ったような思いがしています。
『火の鳥』の凄さは何度読み直しても、同じような感動が押し寄せてくることです。
第3巻は、『ヤマト編』と『宇宙編』が納められています。
日本の古代史で描く『ヤマト編』は、第1巻の『黎明編』と繋がります。
飛鳥の石舞台古墳から、大和朝廷による熊襲征伐に物語が進んでゆきます。
井上靖氏の『敦煌』を思わせる、遺跡から古代を臨む巨編です。
この物語が終わったかと思うと話は26世紀の未来に飛びます。
5人の宇宙線乗組員の一人が死亡するという事件がおきます。
芥川龍之介の『藪の中』のように一人ひとりの証言によって奇怪な真相が浮かび上がってゆきます。
そして不時着した恒星に、彼らを待つ人がいました。
二つの物語には、二つのタイプの恋が登場します。
恋・・・それこそが生命を燃やす最大の動機なのかもしれません。
生命と恋の巨編です。
【ファミコン】 火の鳥 -鳳凰編- 我王の冒険 【カセット】
手塚治先生作品「火の鳥」のゲーム化作品、鼻が大きく片腕なのも原作通り、ファンにはたまらない仕上がりですねぇ、プレイヤーはその我王を操作するのですが、我王の生きた時代、大和と太古と来世という3つの時代ステージをALLクリアして火の鳥の石版を完成させるのが目的みたいです、鬼瓦を足場にしてみたりと独自の操作性がありますね、各ステージで隠された扉を探し出し次のステージに、そうした作業の繰り返しで最終ステージを探し出しエンティングとなります、難しいですが、比較的クリアも楽に感じました。
火の鳥(鳳凰編)
火の鳥鳳凰編の映画自体は
長編の原作に対して1時間という短時間の作品のため
ダイジェスト版のような内容でいまいちだったのですが
故・宮下富実夫さんの手がけた音楽は
非常に独特でいながら聴き心地がよく、さすがヒーリングミュージックの
第一人者と言われるだけあって大変すばらしいものでした。
渡辺典子さんの歌った主題歌の作曲もされているのですが
こちらも「愛したが火の鳥」というサビの部分が
一度聴いたら忘れられないほどインパクトがあって非常に印象深い名曲です。
ところでこのCDは1999年の発売なのですが
劇場公開時の1986年に主題歌を含めて収録内容が全く同じCDが
出ているのですが、なぜか帯に「初CD化」と書かれています。
「火の鳥」オリジナル・サウンド・トラック
聴き比べても音量が少し上がっているかな?という程度で
特別リマスタリングや高音質化しているような感じもせず
なぜこういういい加減な宣伝文句を書いたのか不思議でしょうがないです。
旧盤の方は数が出ているようで中古でも結構入手しやすい方です。
ジャケットは全然別のデザインですが収録内容は一緒ですので
これから聴きたいという方は旧盤を探したほうが良いと思います。