BGM
今振り返ると中期YMOとして傑作中の傑作、テクノデリックとナンパー1を争う評価を受けているアルバムだが、発売当時はもうめっちゃめちゃ言われてました。インタビューでお三人方が、ファンを突き放そうと思ったとか発言されてますが、まさにその通りで、このアルバムで当時YMOから離れていった人は多かったと思う。売り上げが良かったのはほんとどが予約だったからで、だからこそ失望感も強かったんだと思う。まあ、みんなライディーンを期待してましたから。
このあたりのYMOはバカだ、終わった、裏切られた、といった雰囲気をリアルタイムで経験できたのは、とても幸せな体験だったと今思う。
遅れてきたファンだった私は、初めてのリアルタイムでのアルバムだったこともあって、当時は心底こう思っていたかちょっと自信がないが、これは最高傑作だ、と吹聴し、皆の顰蹙を買っていた。
しかしユキヒロのロマン神経症というこれまた超名盤が届けられ、これは凄いと本気で唸り、テクノデリックを聞いたあたりから、自信と確信を持って、この二作+一作をYMOがもたらした最高傑作であると、断言していた。
現在の評価は全く逆転している感もあり、ちょっとへそ曲がりな私は、「ソリッド・ステイト・サヴァイバー」を推したりしているが、時代を強く作っていった「ソリッド」と、時代に流されない本作とテクノデリックは、とりあえずはどれもが必携盤でしょう。
ユキヒロのロマン神経症がカタログ落ちしている現状はなんとかしてほしいと強く思う。教授のB-2UNITもだけど。
ウィンターライブ’81 [DVD]
YMOの歴史の中で最も高く評価されているのが81年の、いわゆる中期YMOです。その前年に売れまくったためにやりたい放題やってしまって、作成されたのがBGMとテクノデリック。テクノデリック発売直後のツアーを収めたのがこのDVD。あの独特なライブの模様をファンは絶対に知っておくべきですので、ライディーンしか知らない人でも購入をお勧めします。それだけの価値がある歴史的なライブです。
ただ、これを新宿コマ劇場へ実際に見に行った者としては、欲求不満を覚える作りでもあります。この時のライブは、途中まで白幕が前に垂らされたまま進行し、照明もものすごく暗かったので、見ていてもメンバーが何をやってるのかさっぱりわからず、映像ではそれを誤摩化すためにライブとは直接関係ない写真などが唐突に挿入されています。また、数曲がカットされており(いくつかはONE MORE YMOなどで聞けますが)、それも不満を覚える理由の一つです。
映像は仕方ないかとも思うのですが、全曲収録の完全版が出てくれないかとずっと願っています。
VisualYMO:the Best [DVD]
とりあえずYMOのマニアでない方には映像はコレ一本あれば充分なお徳盤です(個人的には「胸キュン」以降はいりませんが)。
初期のライブを見てて思い出したんですけどYMOが出てきた頃は、(一番怪しくて一番無愛想で)一番何もやってなさそうなこの細野という人が実はリーダーなんだ、一番エライんだ、かっこいいなぁ、、とコドモ心に思ったものでした。
(主に高橋の仕事である)衣装や、(奥村靱正のコマ劇場は圧巻!)美術も、映像ならではの価値あるものです。
イエロー・マジック・オーケストラ(第2版)
YMO世代の自分だが、YMOをきちんと聴いたのは散開してずいぶんたってからだ。YMOがまだ活動していた当時は坂本龍一氏とその周辺の人々の曲を夢中になって聴いていた。だから、YMOに何があったのか、どのくらいアルバムを出していたのか、当時メンバーがどんな葛藤を感じていたのかを知ったのは、のちに出た書籍によってだった。読み応え十分の本だと思う。
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
自分のお金でで初めて買ったLPがこれでした。
学園物テレビの挿入歌としてテクノポリスやアブソリュート・エゴ・ダンス等が使われていたの聞いて一発で気に入りました。
今や時代はLP版からCD版へ移り変わり、時代を感じさせるが音は今でも古臭くないと感じるのは私だけでは無いはず。
当時中学生の私がどれほど衝撃を受けたことか・・・
このアルバムの凄い所はどの曲も楽曲として優れているところだと思います。
ジャパンなどYMOから影響を受けたバンドも多いはず。
YMOを聞くならこの一枚ははずせない一枚でしょう。