ウィンブルドン (新潮文庫)
テニスの世界四大大会の中でも最も格式が高いといわれるイギリス ウィンブルドン大会。その男子シングルス決勝に残ったのは、ロシア出身の若手のホープとオーストラリア出身の世界ランク2位の強豪。親友どうしの二人の白熱した試合の影では、観戦に訪れた女王陛下暗殺の陰謀が進んでいた。
これはおもしろい!!テニスの決勝戦の試合と暗殺事件が交互に書かれていて、どちらも手に汗握る展開、ではあるのですが、読みすすめるうちにテニスの試合のほうがより気になってきて、間に挟まる暗殺事件を読むのがもどかしくさえ感じてしまいます。もちろん、試合と事件の二つを少しずつ書いていくことでサスペンス感が盛り上がっているのですが、たとえ事件がなかったとしても、一級のスポーツ小説として通用するでしょう。
それにしても、決勝戦を戦う二人のなんとイキイキと描かれていることか。流れる汗、肩でつく息、臨場感タップリに迫ってきます。一つのことに本気になって汗を流す人の姿は美しい。ヒマがあると本読みばかりしてないで、タマには外に出て体を動かしてみようかな。
ウィンブルドンの毒殺魔 (ハヤカワ ポケット ミステリ)
ハヤカワのポケミスには、たまになぜこれがラインナップに?という普通の小説の良作があります。そのひとつ「卵をめぐる祖父の戦争」を読んでいて思い出したのですが、実はこれもその典型です。
背表紙だけ見ていては決してわかりませんが、主人公は毒殺魔なんかでは全くないし、「ユーモア」とつけたとしても、そもそもミステリですらありません。
倦怠期のあげく妻を憎むに至ってしまった中年男性が、若いころの恋愛感情の再燃にはほど遠いものの、妻への愛と心の穏やかさを取り戻す、という、いわば「よくある話」です。それが大まじめな主人公の語り口で味わい深く感じられ、思い込みだけ大冒険の平穏な日常がいきいきと趣のあるものに見えてくるのです。
起伏の少ない、まさにイギリスの普通の小説です。
なにか叢書に含めるなら、本来、白水Uブックスあたりに入っているべきだった本です。
タイトルと、コアなミステリファン御用達のポケミスのイメージのせいで手を出さない人がいるともったいないと思います。
[ウイブルドン] WIMBLEDON レディススニーカーWL3500
前回いつものサイズを買ったらちと大きすぎました。でも、幅が4Eなので今回は0.5小さいものを注文しましたらぴったりでした。横幅のぶん縦が小さくなったと理解していいですよね(笑)。履きやすく疲れない靴です。
Wimbledon: 2008 Men's Final Nadal Vs. Federer [DVD] [Import]
ナダルがセンターコートに大の字になったとき、辺りにはまもなく沈もうとする夕陽が差し込んでいた。
雨による中断をはさんで実に5時間に及んだ2008年のウィンブルドン。遂に芝の王者フェデラーがナダルに屈した。
年初に病にかかり、思うように練習も出来ぬまま望んだ全豪オープンはジョコヴィッチに破れ、全仏もナダルに4連覇を許した後のウィンブルドン。W.レンショー以来の、歴史的な6連覇がかかったこの決勝にかけるフェデラーの思いは、誰よりも強かったはず。しかし、フェデラーより5歳若いナダルの驚異的な進化は技能面にとどまらず、頭脳面(精神面)にまで及んでいた。
執拗なまでにサーブではフェデラーのボディを狙い、決してフォアに回らせない。バックハンドに苦しんでいたフェデラーの状態を知って、ナダルは徹底的に攻め上げ2セット連取した。ところが、フェデラーはここから想像できないような巻き返しに出た。怒濤の2セット奪取。しかも、タイブレークを制してだった。
そして、運命のファイナルセット。互いにキープが続き、7-7。体力的にはフェデラーの上をゆくナダルが、相手のあらゆる引き出しを開けさせることに成功する。フェデラーはギリギリのところで今日最初のパッシングショットが決まり、再びもつれ込むか?と思わせたが、作戦を最後まで曲げなかったナダルが、フェデラーの体力の限界まで追い込み、ついにフォアハンドがネットにかかった。
この激闘。なぜ、オールリージョンにしない?!
手をつなぎながら
SKE48の原点とも云うべきオリジナル曲集。
先に公演のDVDを観た後にCDを聴いているのですが、
それぞれの曲が流れるたび、
公演シーンのメンバーの表情を想起させる。
1曲1曲にSKE48らしさが漂い、
オリジナルアルバムでありながらベストアルバムの様。
ユニット曲も充実し、
17曲もの曲数は非常に嬉しい。
今後もCDが発売されるだろうが、
このアルバムを超えるオリジナルCDは出ないのではないか?
と思わせる程の出来である。
SKE48ファンには勿論、
興味ある方にはお薦めできるアルバムCDです。