ぱにっく×ぱにっく(1) (講談社コミックスなかよし)
中学生で幼馴染の巫月と架が魔物を集めていくお話です。
前の作品である「ハッピーアイスクリーム」よりもコマのテンポが落ち着き、作者独自の勘が戻ってきているように思いました。以前は作者の頭の中で完全に回っているアニメーションを原稿に落としていった感じで、少しけばけばした感がありました。しかし、各コマの背景やガヤは前作と同じく丁寧さが残されています。
各魔物のデザインはエース級キャラの一歩手前ぐらいのキャラでちょうど良い感じですが、ただ単に毎回魔物を集めていくというように、話が単純になっていかないか心配です。
巫月は意思表示をはっきりするので、前作の桜子のようにふりまわされる女ではないところが、この作品にめりはりを与えています。また、目元が特徴的でかわいらしいのですが、巫月が不可視の魔物の存在を第六感で当てるところなどを見ると、その設定や性格の一部に木之本桜の影がちらついています。また、架は言うまでもなくほとんど西遠寺彷徨の生き写しで、第二巻以降で差別化の図られることが期待されます。
また親の存在が完全には消されていないことは良いことだと思いました。子供の世界を作り上げつつ、読者を現実に引き戻さない程度に親を描くのは難しいことだからです。
もしこの作品が魔物の出現にのみ頼って作られず、作家らしい視点が盛り込まれれば、よい作品になると思っています。
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このアニメが作られたのは90年代末期ですが、どこか80年代末期のほのぼのアニメを見てるような感じにさせられます。そんな優しい雰囲気を持った作品です。2年間の長期シリーズの少女アニメですが、恋愛要素はかなり少なめで、代わりに家族愛がときどきで出てきます。あとちょっと変わった人とかが色々でてきてます。ゆるーいギャグアニメというのがこの作品の基本かな。
日常+ギャグ+家族愛+ちょっとだけ恋愛っぽい?そんな感じのアニメです。