テイルズ オブ エクシリア (特典なし)
1週目のプレイ時間は40時間ほど。続いてミラ編が20時間ほど。計60時間ほどプレイしました。
戦闘は派手で楽しく、システム周りが非常にプレイしやすく作られていて好感が持てました。
ショップレベルを上げるシステムは、どの街に行っても代わり映えしないという理由で批判もあるようですが、個人的には「有り」かと。
続いて気になった点を。
一つはシナリオ。
幹の部分をしっかり持ちつつ、壮大な物語に仕上げている所はさすがはテイルズなのですが、
正直言って不満点の多い出来でした。
テイルズシリーズは、特にキャラクターとシナリオをプッシュしてくるゲームですが、
肝心のキャラクターにまず感情移入しにくいです。
流されやすく自分の意思を持たないジュード。意思はあるが人間味なく、行動力が裏目裏目に出るミラ。
W主人公という触れ込みですが、共にメインとしては微妙な立ち位置です。
他のパーティメンバーも、そもそも「命を賭した戦いに赴く」理由が薄く(あるいは無いと言って良いキャラもいて)、数名のメインキャラ(パーティ・敵キャラ含む)に至ってはフォローのしようもないレベルでした。
全体のシナリオを通してみても、「なぜ戦う必要があるの?」「なぜそこでその心理になるの?」という「なぜ」がつく部分が多かった。
キャラクターの重要な掘り下げもサブイベントで見逃す事があったり、二人の視点で見るストーリーが売りなはずなのに、「ミラ編」が「ジュード編」の一部を切り取ったものに過ぎなかったりと
シナリオ・キャラの評価は☆5つ中1つがいい所でしょう。
もう一つはマップ。
美しいロケーションも多々用意されているのですが、「○○海停」のたぐいと、フィールドマップ(Xにはタウンマップ・フィールドマップ・ダンジョンマップがあります)が、コピペマップなのは流石に駄目。
雪を積もらせてみたり荒廃させてみたりと、色々工夫は見られますが、後半になれば萎えます。
また、後半のマップの少なさも不満が残ります。
三つ目はやり込み(ボリューム)の要素。
もちろんサブイベントや隠しダンジョン、2週目の別視点という楽しみ方はあるのですが、シリーズ恒例のカジノ施設などがありません。
闘技場での過去キャラとの対戦もなければ、コスチュームもほぼありません(代わりにDLCで課金させる始末)
お楽しみ要素やお約束要素を削る事には目をつむれても、コスチュームなどで恣意的に課金させようとすることには閉口します。
以上の点からボリュームも褒められたものではないでしょう。
今までの書き方からだと、☆5つ中2か1が妥当と思われるかもしれませんが、進行不能バグやフリーズもなく、ロードも問題がありません。
個人的には戦闘もすごくよく出来ていると思いますし、ショップレベルシステムも評価したいところです。
また、アニメーションも立ち絵も綺麗だと思いました。
総評としては、シナリオ×ボリューム△システム◎で、☆3つといった感じでした。
15周年記念タイトルですが、それに見合った働きをしたのはシステム担当班だけと言った感じでしょうか・・・
次のテイルズには期待しています
シリアの花嫁 [DVD]
イスラエル占領下のゴラン高原。
そこから、シリア領に嫁いでいくモナの一日を追った話。
イスラエル占領下のゴラン高原を舞台に一日が過ぎていきます。
テレビでした見たことのない花婿に嫁ぐモナ。
しかも、嫁いでしまえば、もう二度と家族のもとには帰れません。
花嫁は結婚式のあいだずっと笑顔を見せず、悲しい表情のまま。
夫との不和を抱え、大学に進学しようとするモナの姉。
イスラエル内通者と恋に落ちる姉の娘。
父と息子の不和。
わずかな時間のあいだにあらゆる人間関係が静かに展開されていきます。
ラストは感動のあまり涙が止まりませんでした。
久しぶりに見た傑作です。
虫姫さま(通常版)
ケイブシューティング現行機最後の移植らしい「虫姫さま」。
いままでのノウハウを生かしたオプションやシステム周りの遊びやすさは文句なし。
Xbox360モード、ノービスモード、アレンジモードに、初回限定コンテンツをDLすることでケイブ祭りVer1.5モードも遊べます。
Ver1.5は限定で発売されたゲームなので収録されることになって本当に嬉しい。
「虫姫さま」がアーケードで稼働していた時期はかなり前ですが、現行機種向けにグラフィックも高画質化されているのでとても綺麗です。
ケイブシューティングの中でもとっつきやすい方かと思うので、シューティングは難しいからと敬遠してる方も遊んでみてはいかがでしょうか?
個人的に初めてワンコインクリアできた作品なので、今回Xbox360に移植されて嬉しいです。
難しいとは思いますが、高画質化された鋳薔薇も是非移植して欲しいですね。