湾岸ミッドナイト THE MOVIE [Blu-ray]
最近の「車」関連の映画は、エンスー向けが多い。若年層が免許を持たない時代になり(メイキングを観ると中村優一はノンホルダー)、普通のカーアクションでは振り向かれないのかな。その代表作は「ワイルドスピード」だと思うが、中国=日本合作の「頭文字D」なんかも記憶に新しいところだ。「頭文字D」が峠メインだったのに対して、本作は名前の通り首都高速が舞台になる。ゆえに夜景の綺麗さは「ワイルドスピード」も上回るレベルだった。ストーリーの軸は横浜だが、夜間空撮のベイブリッジやレインボーブリッジはホレボレするくらいにカッコいい。冒頭、その夜景をバックに疾走するZとポルシェのバトルは本当にキレがあった。ドラマ部分は室賀組で、かつ共同脚本が「お姉チャンバラ」の村川康敏だからあまり期待してなかったが(笑)、原作があるだけ暴走出来なかったのかもしれない。全体的に話を詰め込み過ぎであり、ドラマだけ観ると感情移入できない。しかし、ZのS30やZ31の走りを観ていると、スカイラインR31、32を乗り継いだ自分の血も騒ぐというもの。メイキングでは全てブルーバック合成で撮られていたことがわかるが、そりゃ公道を(開通前の道路にせよ)時速200kmオーバーじゃ走れないからね。途中「ブレードランナー」を意図してパクったシーン(強力かわもとの看板)があったが、そんな小細工がなくても十分東京/横浜の風景はブレランの世界だった。DVD2枚組にはもっとたくさんの特典映像が付いているのだろうが、ブルーレイの特典はメイキングのみ。でもオールHD収録なので、こちらをお勧めする。ブレラン的夜景はやっぱりHDじゃなきゃ!ドラマは星2つがやっとだが、地鳴りのするような音響と、カッコいい映像力にプラス2つ。
マボロシの鳥
想像していたよりもかなり良い内容だったと思います(少なくとも中学生の作文うんぬんでないということは、最初の数ページで分かりました)。
ただ、二つだけどうしても納得いかなかった箇所が。
一つは表題作「マボロシの鳥」に出てくる「言葉でいったいどれだけのことが伝わるのか」というところ。
それは太田さんが、普段からメディアで口にしていることでもあります。
わたしは小説という媒体を使って太田さんがそのことにどう向き合うのかを、楽しみにもしていました。しかし、じっさい今小説では「言葉」を使ってそのことを表現していただけでした。
それでは、この小説は言葉を使った最高峰の物でしょうか? わたしの個人的な感想では、世の中にはもっと感動でき、考えさせられる小説はたくさんあると思います。今の太田さんよりも、言葉を使ってより多くのことを他人に伝えている人が実際にいるということです。
そして二つめ。それは「人類諸君!」という短編です。
ヴォネガット風のSFを、講談調に著しているのですが、正直ギャグが笑えないのです。
もしかしたら、素人には分からない意図でわざとなのかもしれません。
マボロシの鳥のメタ的な部分も、語り口は談志さんのエッセイぽいのですが、なぜか笑えないのです。
談志さんのエッセイはふしぶしにユーモアがちりばめられて、読んでいる最中はニヤニヤしっぱなしです。もちろん小説とエッセイは違うのでしょうが、芸人太田光である以上、もうちょっと笑いにもこだわって欲しかったなとも思います。おそらく、談志さんよりも太田さんの方が読書量は多いと思いますが、文章でも談志さんが面白いのは何故なのでしょう?
太田さんは小説を書くなら、それを現実経験の差ということにはしないでもらいたいです。小説は生まれてからずっとベッドの上で生活せざるおえない人でも、その人の精神だけは宇宙の裏側まで飛ばす力があると思うので。戦争を体験しないと本当の戦争が分からない、は文学で克服できるんだという気概を、太田さんの次回作に期待しています(できれば固有名詞をぼかさない長編で)。
最後に良かったところも。
やはり、本が好きだと言うところ。ただのパスティーシュや、知識のひけらかしではなく、こういう本が好きなんだというのが伝わってきたので、この本をきっかけに元になったであろう本を手に取る人が増えるんじゃないでしょうか。本から本に繋がっていくという、本好きになるきっかけとして最高のことが表現されていたのだと思います。
スーパーキャラデッサン―印象に残る意図するデッサン
この本は、初心者向けではないです。
筋肉の構造、手、足のかき方等は一切なく、『これから描くぞ』という方にはお勧めできません。
ある程度全身画が描けるようになっている方の、脱初心者向けの参考書です。
自分は股と胴体、腰の構造がイマイチ分からなくて困っていたのですが、この本を久しぶりに見返すと、それまで見えてこなかったデフォルト流の描き方が分かってきます。
しかし、後半のページはいらないと思いました。
中途半端な漫画の描き方、あまり役に立たない参考の衣装、痛みの表現(なぜ、痛みだけ?)など、全体的に不要な部分が多いので、☆三つとさせていただきました。
This Is The One
このアルバム購入してからずっとリピートし続けています。
とても聞きやすいです。
私は1stアルバムは作品一つ一つがとても強烈な印象があり、
この2ndの方がアルバムとしての統一性を感じることが出来ます。
本人が目指した通りラジオで聞こえて耳に馴染み、
尚且つ簡単に離れない
そんな良さがあると思います。
この粘着しすぎない距離感が心地良いです。
堅すぎず遊び心もあるThis Is The One好きですね。
他の方も煽っている通り、
Utada3rdのためににもぜひともアメリカでも売れて欲しい所です。
ささやかながら日本から応援していますよ宇多田さん。
湾岸ミッドナイト THE MOVIE スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
大好きな湾岸ミッドナイトの実写版ということで見る前は少々不安でしたが、不安を見事に打ち消してくれました。
ちゃんと湾岸ミッドナイトになってます!
バトルシーンもスピード感があり、人間ドラマもほぼ原作どうりでした☆
演出もカッコよく、悪魔のZの「悪魔感」がしっかりでてました!
原作好き、原作を知らなくても楽しめると思います。