バロック オリジナル・サウンドトラック
以前発売されていたSS/PS版バロック オリジナルサウンドトラックにボーナストラック4曲を加えて復刻したものです。以前のものは廃盤になっておりオークションでたまに見かけることもありましたが、どれも高値が付いており、なかなか手の出しにくいものでした。
PSアーカイブスでPS版バロックが配信されていることもあり、今回の発売は買い逃した人は勿論新規ユーザーにもうれしいものだと思います。(私も情報が出たときは思わず小躍りしたぐらいです)
リーフレットは観音折りとなっており、オリジナル版サントラ発売時の岩田氏コメント、今回発売されるにあたっての米光氏と岩田氏のコメントが記載。
曲目一つ一つには言及されていないので先に復刻したバロック ワールドガイダンスを参照すると良いかと思います。
さて、今回の追加収録曲に限って見るならば次の通りとなっております。
●Proto One、Proto Two:岩田氏が最初期に製作した曲で、両方とも澄んだ音色ながら不安感を煽る曲。キンキンした曲調のため、耳が痛くなる感もあります。
●奇跡のループ:今回の目玉曲。ベースが心地よく、メロディラインと声も綺麗で落ち着く曲だと思います。公式サイトで一部視聴できますがフルで聞いてこその曲。歌詞はリーフレットの米光氏のコメントを読んでから確認すると良いでしょう。おなじみの萩原朔太郎の詩も引用されています。
●Timelessness:軌跡のループと繋がった曲。主に浮遊少女の曲をベースにした曲となっています。
最後に。迷っているなら買ってしまいましょう。興味を持った時点で買って損することは無いと思います。CDを先に聞いてゲームに興味を持ったなら600円でPS版を購入できますよ。
MO’SOME STING (ゼロコミックス)
ヤマシタさんの作品はどれも面白く、いちゃいちゃらぶらぶしたBLを求めていないわたしにとってはまさにどストライクのものばかりでした。
そのヤマシタさんの新刊が出るということで、嬉々として購入したものの、うーん、これはちょっとなあ…という感じです。 確かにBL要素はあるんだけど、それよりは、人間劇と申しますか、キャラたちがどんどん変わってゆくところがこのお話の趣旨なんだろうと思います。ヤマシタさんのあの独特のBLをお求めの方には、これはあまりオススメできないかなあ…。
他の方が言ってらっしゃるとおり、話の展開が早すぎて、読者が置いていかれてるような気がします。先に申しましたとおり、これはキャラそれぞれの変化を描いているものですから、ゆっくり、そして、じっくり掘り下げて描いてほしかったです。
でも、ヤマシタさんが書きたいものを書いたということで、とても面白かった。本当は☆3にするつもりでしたが、何度も読み返すうちにキャラたちに愛着が湧いてきて無理でした。さすがヤマシタさんだ。