ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
街の店頭でも普通に見かけるCDで、Amazonだけでなく他サイトでもこれ程物議を醸しているアルバムもあまりないのではと思います。確かにラフマニノフの方の第3楽章前半は、ピアノが揺れながら走り過ぎという印象です。
...既に多くのレビューがされていますので、投稿前に念のためにスコアを見ながらラフマニノフの第3楽章を聴きました。速度の変化指定が無い箇所でも、縦の線を合わせようとオケが慌てて速度を変えようとしたりなど、やはり「協奏」からはずれている、というレビューは当を得ていると感じました。
しかしそれでもやはり、このアルバムが好きです。チャイコフスキー協奏曲は、アルゲリッチさんの録音の中で、このアルバムの優雅さと緻密な技巧に最も魅力を感じます。ラフマニノフ協奏曲は、他奏者と比較してやはりアルゲリッチさんの技巧と表現力が卓越していると思います。
...知人が、「高評価から低評価まで分かれる演奏の方が、実は聴いて面白い」と言っていましたが、まさにこの言葉があてはまるアルバムだと思います。"I love it" という意味で五つ星をつけました。
アルゲリッチ&フレンズ [DVD]
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マルタアルゲリッチ 子供と魔法
輝かしい才能に恵まれたが、内面の脆さと生涯戦い、傷つき続けたマルタ・アルゲリッチの評伝(彼女はピアニストになどなりたくなかった、という説さえある)。簡潔な構成と見事な翻訳とで、一気に読める。表題はラヴェルのオペラから採られているが、両者の内容に明確な関連はない。
評伝というのは常に難しい問題を孕む。論を進めるには本人または他人の発言や記述に頼るしか方法がないのに、クラシック音楽の世界では虚飾が充溢しているからである。全編を賛美で埋め尽くすか、悪意に満ちた糾弾に傾くか、いずれかに偏することも稀ではない。ここでは、彼女の驚異的な才能とともに、その欠落した社会性や周囲の芸術家の常軌を逸した生態が、かなり赤裸々に描かれる。しかしそれでもなお、それが事実どおりであるという保証はない。
いくつか気付いた点を並べる。大したことではない。
1. クレーメル、マイスキー、アルゲリッチの共演は「友情に結ばれた」(p.115)幸福なものではなかった。マイスキーがクレーメルの人間性に辟易したことを発言した記事を読んだことがある(信憑性は不明)。
2. ミケランジェリが完全主義者であるという、常に紋切り型に書かれる説(p.122)には同意できない。いい加減な録音を平気で承諾したりもしていることが、コード・ガーベンの本に出ている。
3. ラヴェルが協奏曲を書くのに苦労したのは、曲作りの苦労ではなく(p.182)、病気(進行性失語症)のせいである。
4. ベロフが「書痙」であったというのは(p.214)、正確にはpianist’s dystonia。レオン・フライシャーと同じである。「治療の方法がわかっていない」というのは誤り。確かに根治は難しいが、フライシャーと同じくボツリヌス療法を試みることができるし、あるいは、定位脳手術という方法もある。
そして私の疑問は、一体、彼女は幸せだったのだろうか、ということである。
Collection 1: The Solo Piano Recordings
わりと古いレコーディングが多く、最近聞き始めた私にとっては、非常に新鮮なCDばかりでした。Ravelとか、シューマンとか、好みの曲も入っていたので、買ったというのもありますが、他のピアニストの演奏で聴いていたのとは印象が違っていて、そういう意味でも買ってよかったな〜と思いました。お値段からみてもかなりお得です。