マッシュ [DVD]
「時代が作らせた映画」と言い切っていいのか分かりませんが、ベトナム戦争の時代に作られたブラックユーモアの戦争?映画です。型破りの監督にほぼ新人ばかりが集まってこそっと作った映画です。でもまあこんな映画よう公開しましたね。一応ハリウッド映画ですよ。ドナルド・サザーランドはこの時の印象が強くて彼が出ている他の映画を見ている時も真面目に見れないです。どこかでハチャメチャになるのかと思ってしまいます。日本語の歌もかかるし、日本に行くというシーンもあるし、日本人らしき俳優さんたちも出てくるし、別の意味でも興味が湧く映画です。「時計仕掛けのオレンジ」とかこの映画とか時代が作らせる映画っていうのが確かにありますね。
THE END OF EVANGELION ― 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版
久しぶりに聞き直したけれど、何度聞いても切なくなる。
すごく思い出す感じ。
もうあれから10年以上経ったんだよな、早いものだ。
EVAが流行ったのは、高校〜大学に入る頃であって、年代的に、シンクロ率400%って気持ちだった。
聞き直していると、10年経って、自分は結局変わってない、まだ迷ったまんまだ、って思う。
新劇場版が再起動してよかった。もうすぐ「破」の公開だ。楽しみだ。
M☆A☆S☆H
~ 誰がなんと言おうがこのM☆A☆S☆Hはサロンミュージックの最高傑作!あの渋谷系のプリンスに懇願されて作ったサロンの大復活作であり、ブリットポップや渋谷系全盛の幸福な夏に作られた隠れた大名盤でもあります。
当時カヒミカリィのラジオを毎週聴いていた私はM3のwanna be tiedのウィスパーヴォイスとフィードバックギターに軽くはねるビート、直ぐに耳が~~反応してエンドルフィンがドクドク。
近所のレコード屋で見つけるなり、すぐにレジに持っていきました。帰ってからというもの家ではしばらくこのアルバムを鳴らしつづけていました。爆音で聴く開放感が好きです。
オルタナorシューゲイザーにも聞こえますが、マイヴラのようにリズムが単純なタテノリではなくしかもニルヴァーナのような暑苦しさはなしで~~す。少しアシッドジャズの反響のせいかオシャレ感すらする本当に希有なアルバムです。このアルバムの前やこのあともサロンミュージックはリリースを重ねていますが個人的にはこのアルバムがベストです。
今聴いても音の微妙なゆがみやトリートギターのハーモニー、ブルージーなギターのフレーズがいくつか重なったときやリズムのはねたときの快感はほかに~~はありません。
このアルバムを聴いてしまったせいか他の日本のアーティストの音の作り方が退屈に感じたりしました。プロトゥール以前の音ですが音響派・エレクトロニカ好きにもフィットする音だと思います。~
マッシュ [DVD]
感想を箇条書きでまとめてみました
1.時代背景を考えると1970年に上映されたことがすごい!まず、日本の映画界では考えられない。
2.ブラックジョークが強烈(「最後の晩餐」をこの手の映画に取り入れるなんて、スゴすぎる)。
3.付属のメイキングは必見。
4.この映画が完成して一番批判的であった本作品の脚本家リング・ラードナーのみがアカデミー賞を取ったのは本当にこの映画の主題である「ブラックジョーク」としか言いようがない(ノミネートは5部門)。
5.ドナルド・サザーランドの魅力満載(シニカルな映画には欠かせない名優)。
6.このような名画を1,000円未満で手に入れることができるということは、本当にすばらしいこと。
7.個人的な感想として「フットボールのシーンが長すぎる」「最後のオチがない(もう「ひとひねり」欲しかった)」ので、星4つ。
マッシュ 特別編 [DVD]
朝鮮戦争の前線における、めちゃくちゃにぶっ壊れた軍医たちのお話。このウッドストックの翌年に公開された映画は、全編通して狂乱怒濤のコメディなんだけど、終わってみれば反戦・反体制映画になっているというところが面白い。
脚本を、アカ狩りでハリウッドを追われた「ハリウッド・テン」の一人、リング・ラードナー・Jrに依頼した時点からして、この映画が並のものにはなりそうにないわけだけど、監督と俳優は、この脚本すら無視して全編アドリブに次ぐアドリブで作ってしまった。
「おれの台詞は一行も残っていない」と、ラードナーは本気で激怒したらしいけど、皮肉なことに彼はこの作品で、アカデミー脚本賞を受賞している。
ロバート・アルトマン監督はTVシリーズ「コンバット」の演出をしていた人だけど、あの作品も、派手なアクションとサンダース軍曹のかっこよさを、ちょっと遠目に引いてみれば、やはり反戦作品だったことがわかる仕組みになっている。そしてこの『マッシュ』は、朝鮮戦争を舞台にしながら、実はベトナム戦争を描いていた。
当時、20世紀フォックスは『トラ・トラ・トラ』と『パットン大戦車軍団』の二つの戦争大作の製作にかかっており、本来、許されないはずの、このはちゃめちゃ映画に目が届かなかったらしい。編集ラッシュを観て、幹部は腰を抜かし「史上最悪の映画になる」と言った由。そこから強烈な干渉が始まるのだが、なんとか実現した試写で、観客が大ウケだったことから公開にこぎつけた。
主演のドナルド・サザーランドは、当時、極貧にあえいでおり、これが出世作になった。350万ドルという低予算だったため、この作品で実に10人の俳優が、相当重要な役どころでデビューしている。
以上、蘊蓄部分は特典映像より。絶対におすすめの映画であります。