ゴールデン☆ベスト 石川セリ シングルス・アンド・モア
過去何度と無く『石川セリのベスト』と称して出されてきたCDには、フィリップスレコードでリリースされた12枚のシングルA面曲が網羅されているものがありませんでした。しかし、この『石川セリ ゴールデン☆ベスト』でやっとシングルA面曲を全て網羅したことにより、オリジナル・アルバム未収録の「ガラスの女」とそのシングルB面「うしろ姿」が初CD化されました。また、キャニオンレコードから出されたデビュー曲「八月の濡れた砂」やユーミン作詞・作曲の「朝焼けが消える前に」や井上陽水作曲、レコーディング参加の「気まぐれ」収録とかなりファンには納得のいく内容になっています。そして、それらの曲を1985年のフィリップスレコードでのラスト・シングル「いろ、なつ、ゆめ ~彩 夏 夢」から、ほぼ発表順に遡った曲順と拘り(?)を感じさせてくれたり、CDブックレットの表IVで全てのシングルのジャケ写を配置したり、解説がついていたりと価格的にも満足の一枚です。
Jam Films S [DVD]
とりあえず観てみた。あまり期待はしていなかった。1、2と、かなりダルい思いをさせられたからだ。
好みがあるとは言え、やはり浅はかというか、舐めてるとしか思えない作品が1と2にはあった特に2はひどかった。このSにもそういったシーンがないとは言わないが、ずっと良かったと思う。
乙葉が悪魔の役をやってるやつ(人選は明らかに間違っていたと思う。恥ずかしくなる。)とか、内山理名が男ともめてるやつとか、小西真奈美が半裸で出てくるやつとかは、けっこうありきたりな話だったけどそれなりに楽しめた。このあたりはキャストの魅力(演技の魅力ではない)で引っ張った感がないでもないが。大杉漣扮するクリーニング屋に小雪が何度もシャツを出しに来るやつは、何度も観たいと思わせる魅力があったと思う。今回で一番気に入った。石原さとみが幼馴染とややこしいことをしそうになるやつも、何故か飽きずに観ていられた。ZEEBRAがウロウロしてたやつは・・・・オバハンのシーンの長さが明らかなあざとさとユーモアセンスのなさを感じさせて、仕掛けがけっこうおもしろかっただけに残念。綾瀬はるかの出ていたやつは単純に退屈だった。
翼 武満徹ポップ・ソングス
武満徹の素晴らしい《うた》の数々。石川セリの個性が、服部隆之、コシミハル、羽田健太郎、小林靖宏、佐藤允彦等のアレンジによって、輝いています。
武満徹は、このCDの制作にあたり、ライナーノーツで「石川セリの昔のアルバムを聴いて、書き溜めて来た小さな歌を彼女に歌ってもらって」ほしいと希望していたそうで、それがこのアルバムで実現したことに対するお礼が述べられています。
石川セリの夫である井上陽水も喜んでいるだろう、という感想もあり、それくらいの完成度と感性で持って歌われたアルバムでしょう。彼女のアンニュイな歌唱が、また一味違った武満像を見せてくれます。
武満徹のこれらの作品は、メロディもいいですが、彼自身の詩がいいですね。「小さな空」に代表されるように、遠い日の子供の頃に見た情景を思い浮かべながら、慈しむように大切に作られた小品群だと感じます。
ロマンチストである武満の性格が、歌詞の随所にうかがえます。流れるようなメロディで、懐かしく、少し淋しげな旋律を持っています。子供の頃に、真っ暗になるまで遊んだ幼いあの日の情景が目に浮かぶような曲です。
「島へ」「翼」などの珠玉の小品群を聴いていますと「ノヴェンバー・ステップス」のような時代を切り開いた現代音楽とは違い、肩の力を抜いて聴くことが出来ます。彼が音楽の道に入る切っ掛けとなったのがシャンソンだったという有名な話を聞くと「さもありなん」と頷けますので。
SJ2000 武満徹:SONGS(ソングス)
素敵な曲と詩、絵も満載。
私は譜面は読めませんがなんとなく旋律をなぞりながら詩を読んだり絵を見ていると気持ちがいいです。
先日八ヶ岳音楽堂で行われた「米良美一 谷川俊太郎を歌う」で披露された作品
”死んだ男の残したものは”
”見えないこども”
”ぽつねん”
”小さな空”
”恋のかくれんぼ”
”三月の歌”
”雲に向って起こつ”
”昨日のしみ”
”明日は晴レカナ、曇リカナ”
”うたうだけ”
も載っています。