ビューティフル・マインド [DVD]
ナッシュさんから見た世界を描いている所が凄いですね。奥さんが薬を飲むように念を押す時も「飲むなナッシュ。騙されるな。君にはスパイとの戦いが待ってるんだから。」って思いましたよ。幻覚に気付くシーンも良かったなあ。見終わった時の感想は、よくぞこれを描いたなーという感動の嵐。ヒューマン系の映画は沢山あるけれど、やっぱりノンフィクションが一番ですね。文句無しの★5つです。
A Beautiful Mind
美しい映画だ。ビューティフルマインド、それはすなわちナッシュの存在をいうのか。美しい映像と、美しい音楽とで、この映画の「力」はますます私たちの胸に強く迫る。部屋の隅々にまで染みわたるような透明感があり、それでいて妙に強い存在感、頭の奥にいつまでも残る旋律が底にある。
大好きな映画も繰り返して観過ぎると、次第にその感動が薄れてしまう、とよくいわれる。サウンド・トラックを聴く分には、その心配もないだろう。むしろ、この映画をますます好きになるかもしれない。映像から離れて、新たにみえてくるものもあるだろう。
クワイエット・ダウン(日本盤)
インドネシアはジャカルタ在住のSSWの1st。
実は2ndを先に聴いて気に入ったので遡って購入。
こちら、1stの方が好印象!!
どの曲も2nd程長くなく、より歌・歌声が心地よく耳にも残ります。
音数も(おそらく一発録りと思われる歌とギターの)弾き語りに若干の音を加えただけで、「bedroom recordings」と冠されているようその空気、息使いも感じる臨場感があります。
1曲のインドネシア語をのぞき、全曲英語詩。何だか日本人が英語で歌うような親近感も覚えます。
半音下げたであろうギターのチューニング、キター奏法も歌と寄り添っています。
同じような佇まい、「オーガニック」というキーワードから『ジャック・ジョンソン』が思い浮かびました。
が、同時に双方の違いも明確でした。
少々乱暴かも知れませんが「Indoor」と「Outdoor」です。もしくは「Bedroom」と「Surf」…
勿論、どちらが良いとかそんなことではありません。
日本盤のブックレットにはイラストで「コーヒーカップ」「ヘッドフォン」「DON'T DISTURB」が描かれているのと同時に「ジーパン・スニーカー」「DEPARTURE」もあります。(日本語ライナーもGOOD!!)
街中で「ヘッドフォン」をして聴いても、雨の日に「コーヒーカップ」を片手に聴いても、全曲聴き終えたいですね。
日本には四季がありますが、どこで流れていても違和感がなく、朝・昼・夜と時間を問わず耳にそして心にやさしい音楽。
まるで、日本人のためにあるような音楽。言葉が解らなくても伝わる音楽。
私にとっては、「エヴァーグリーン・ミュージック」です。
Panasonic ブルーレイディスク 録画用4倍速 25GB(単層 追記型) 20枚パック LM-BR25LT20
新パッケージに変わりました。旧パッケージにあったクリーニングクロスの特典は無くなりました。購入したのは日本製だったため、旧パケ同様品質には特に問題なくエラーは出てません。ただ最近のロットはインド製に切り替わりつつあるようで、品質が保たれるかが不安です。
ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡
まず、この1冊の本を書くために著者が行ったであろうインタビューの総量を思うと気が遠くなってしまいますね。その(おそらく)膨大な取材メモからこの1冊に圧縮・編集する作業はうらやましい気もしました。もし私がノンフィクションライターだったらこんな1冊を書いてみたいと思います。
「冷静な描写というスタイルの伝記」というと、アフリカから米国に連れてこられて奴隷にされた人物を描いた「ルーツ」や、幕末の群像の一人 大村益次郎の人生を描いた司馬遼太郎さんの「花神」を思い出します。
本の売り出しや映画化のために、商業的には「天才数学者」とか「ノーベル経済学賞」、「精神分裂病」とかいったキーワードを前面にだして相当なデフォルメがなされたのは仕方ないでしょう。それがなければ広く知られ、私が手にとることもできなかったですから。
しかし、実際に読んでみれば、ある一人の人生とその人生と交差したさまざまな人々の冷静なありのままの描写です。善悪の判断や都合のいい意味付けなどを廃したクールな書き方になっています。そのような多くの伝記の中から読者が感情移入できるものが選ばれ読まれるのでしょう。
この本であれば、数学者や科学者を目指すヒトが高校生前後の世代に読むと自らの人生観づくりに役にたつように思いました。私も、そのころに読んで、米国の大学の雰囲気や、ナッシュ以外に登場する有名な科学者たちの生きていく様子に触れていたらまた違ったことを考えていただろうな・・・と思いました。