日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
竹中平蔵、池田信夫、鈴木亘、土居丈朗というネットやTwitterなどではお馴染みの経済学者4人による討論会を記録した本。
先日、著者の一人の池田信夫氏が自嘲気味に「時間や手間をかけて書いた本より、対談録などの本の方が売れ行きがいい。」と語っていたが、本書もこういったものの一つだろう。しかし、一般の方にとって経済学というのは、余りにも印象の悪いものになっている現状では、このような「中間小説」は必要なものだと考えられる。
題名の「余命3年」は、対談中の竹中氏の発言から来ているとのことだが、もしもこれからの数年で我々が重大な意思決定に迫られるのだとしたら、ある程度ベースとなる知識なり考え方を持っておくことは重要だ。
その意味で、できる限り多くの方に本書をお読み頂きたいと思う。