らせん (Blu-ray)
4タイトル同時発売された『リング』シリーズのBDの中で、この『らせん』だけがオリジナルネガからのテレシネであると
ジャケット裏に書かれている(Amazonの仕様解説文が間違い)。他3タイトルはローコントラストポジからのテレシネなので、
『らせん』だけがより良い原版からマスターを起こした事になる。『リング』や『リング2』等に比べると日中の屋外や
白衣が目立つ病院内の撮影が多い分、コントラストが引き立ってとても綺麗に見えます。
撮影カメラマン立ち合いの元のテレシネ作業という事なので画面の発色には気を使っているのかも。
照明を効果的に使ったナイトシーンや室内セットの撮影も、飯田監督らしいこだわりが感じられる。
貞子の呪いを腫瘍やウィルスに関連付けた解決編で、オカルティックかつスーパーナチュラルな脚色で恐怖感をあげた『リング』の
続編として観ると、怖さがぐっと激減しているのは確か。観客のそんな反応を察してか制作側も高橋洋脚本と中田秀夫監督の
強力タッグで別の続編を送り出したのだが、公開当時『リング』との2本立てというのは物語の作りも含めて分が悪かったと思う。
素顔が見えないからこそ恐ろしい貞子のキャラに、佐伯日菜子というよく知られた顔を当てはめてしまったのもマイナスかも。
原作への忠実度という点では『らせん』の方が小説に寄り添った内容なのだけど・・・(『リング』は高橋洋の脚色が強い)。
音声は6.1 DTS-HD Master Audioと、2.0chドルビーサラウンド。98年の映画としては十分な高音質です。
特報・予告編は当然ながら『リング』BDと全く同一のものを収録している。本編同様HD画質で入っています。
本編開始46分23秒の所(デパート屋上の遊戯物が映るシーン)に原作者・鈴木光司がカメオ出演していますね。
リング [DVD]
ストーリー、俳優の演技、怖がらせる仕掛けなど、
ホラー映画に必要なものをできる限り入れています。
できる限りといっても十分です。おなか一杯です。
それだけで満足(怖い)なのに、
あのラストシーンは…。それから1週間くらい、
消したテレビが気になってしかたがありませんでした。
貞子さんはその動き方、姿勢、見た目(つめがはがれているなど)など、
計算されつくしているなあという感があります。
個人的な感覚だと、生理的に受け付けないのです。
かやこさん(呪怨)も確かに怖いですが、出過ぎです。
貞子さんは一撃で僕を睡眠障害寸前まで追い込んでくれました。
まだ観たことがない方、傑作です。怖がりの方は控えたほうがいいかと思います。
僕みたいになるかも。
以下余談ですが、
パチンコもでてます。今はほとんどおいていないですが。
こないだ(2007年9月下旬)9万も勝たせてくれました!!
機械が壊れたかと思いつつ、貞子さんの演出を堪能しました。ありがとう貞子さま。
当たりすぎてのろわれてしまうのではないかと結構怖かったです。
なぜ勉強するのか? [ソフトバンク新書]
とにかくしびれるほどいい本でした。
鈴木さんはこどもさんが二人いて、
家庭教師で教えた経験もあるので、
こどもが成長に合わせてどんな学ぶ意味を求めているかを知っている。
なにより素晴らしかったのは、
●私たちは社会にでて
競争するより協力するほうが圧倒的に多いのに、
こどもには将来は競争社会で勝たねばならないと教え、
人と協力して何かをなすことをあまり強調しない
ということ。
本当にその通りだと思います。
肝心の学ぶ理由も
きちんと最後の一文に集約されている。
感動しました。
楽園~加羽沢美濃+鈴木光司
鈴木光司の壮大な冒険ファンタジー小説『楽園』からインスパイアされたイメージに対して、即興演奏を得意とするコンポーザー・ピアニストの加羽沢美濃が万華鏡のように次から次へと変化する曲想を持つ15曲をリスナーに届けたものです。
加羽沢美濃のピアノもステキですが、田中邦和のサックスが実にジャジーで見事な演奏を伝えています。後藤勇一郎ストリングスによる演奏も温かく、全体に感じられる豊穣の世界観は、加羽沢美濃の才能の豊かさを証明するかのようでした。
曲の構成は、以下の通りです。
1.神話~プロローグ:ベリンジア/ユーラシアの大地/赤い鹿/ラピシア/侵略/北の回廊
2.楽園~南太平洋の孤島/楽園の神話/赤い鹿の石/楽園の祭り~略奪/航海
3.砂漠~ニューヨーク/砂漠/鍾乳洞~地底湖/エピローグ:ベリンジア
どれもステキですが、特に4曲目の「ラピシア」は情感豊かで、物凄く美しい音楽が展開していますので、何回も繰り返し聴きたくなりました。メロディもハーモニーもリズムから質の高い香りが伝わってきます。
9曲目のメロディアスな「赤い鹿の石」もお気に入りの1曲です。可憐で、爽やかで、キラキラと光を浴びて輝くイメージは映像を見ているかのような鮮やかさでもってリスナーの感性を揺さぶります。
ジャズともクラシックともポップスというジャンルにも入らない曲想です。まさしく加羽沢美濃ワールドとも言うべき大きくて変化自在な音楽がめまぐるしく展開されて行きますので、あらゆるジャンルのリスナーに関心をもってもらえるものだと思っています。
ever
デジモン作品でも有名な歌手、和田光司さんにとって3rdアルバムであり、ミニアルバムとしては初の作品。デジモンシリーズからのデビューから10年!のどの手術のためおよそ2年の活動休止を得ての復帰。復帰後もライブ活動を中心に活躍し、ついに8/1に発売。
デジモンという枠組みを超えた独自の音楽センス。ひとつひとつの歌詞、言葉が心に直接響く歌の数々。ぜひ聞いてもらいたい一枚です。ちなみに私のおすすめは「bravery」です。