輝けるディーヴァ‾ベスト・オブ・サラ・ブライトマン (Sarah Brightman DIVA The Singles Collection)
サラ・ブライトマンの透明で伸びやかな声質は、いつ聴いても素晴らしいと改めて感じました。天は二物を与えたとでも言うべきその清楚で美しい容姿と相俟って、多くのCDやDVDが発売されていますが、このベスト・アルバムもまた彼女の歌声の魅力を堪能できるものとなりました。
『オペラ座の怪人』のテーマの歌唱は絶品ですね。続く「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」での歌唱はコロラチューロ・ソプラノといっても良い声質を披露していますし、それでいてミュージカルにうってつけの分かりやすく人を魅了する優しさが声に溢れています。ロイド・ウェッバーだけでなく、世界中の人がその歌声に惚れ込んだのが理解できるでしょう。
ロイド・ウェッバー作曲の『レクィエム』は、発売された当時本国のイギリスでは相当売れましたし、日本でも同様の現象をもたらしました。ソプラノのサラとボーイ・ソプラノのマイルズ‐キングストンのデュエットがこの『レクィエム』のハイライトだと思います。この曲だけ抜粋して演奏されることでもそれは分かります。
プロコル・ハレムの名曲「青い影」もステキでした。バロック音楽を彷彿とするようなブリティッシュ・ロックの代表的な旋律を、伸びやかに、透明感溢れる歌声でたっぷりと歌い上げてくれました。聴きほれます。
「ネッラ・ファンタジア」「スカボロー・フェア」「クエスチョン・オブ・オナー」「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「イル・ミオ・クオーレ・ヴァ」など、ベスト盤にふさわしい選曲ですし、定評のある見事な歌唱でした。
リーフレットの大伴良則氏の解説は詳しく参考になりました。全曲の歌詞と対訳も掲載してあり、彼女の過去のアルバムの推移も分かるように編集されています。
アヴェ・マリア
2008年にお子さんを出産された、森麻季さん。
出産前も綺麗な方でしたが、さらに一層美しさを増したのではないでしょうか?
主人が森さんのファンですが、森さんが歌う主題歌「Stand Alone」が流れる、ドラマ「坂の上の雲」もかかさず観て録画していました。
「坂の上の雲」の第1部は、サラ・ブライトマンさんによる「Stand Alone」。
サラ・ブライトマンさんの、崇高で透明感のある繊細な歌声も素敵でした。
森さんの「Stand Alone」には、声の深み、慈愛の精神と力強さと優しさが感じられます。
ブライトマンさんとは、また違った魅力です。
そして何よりも、日本語の美しさ(作詞:小山薫堂氏「おくりびと」の脚本担当、作曲:久石譲氏)を再確認できる楽曲だと思います。
どの曲も美しいのですが、私が気に入っているのは、カッチーニの「アヴェ・マリア」と、シチリアを舞台にしたイタリアオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」でおなじみのマスカーニ作曲の「アブェ・マリア」
心を癒したい方におすすめのCD
アンドリュー・ロイド=ウェバー ロイヤル・アルバート・ホール セレブレーション [DVD]
アンドリュー・ロイド=ウェバーの50歳の誕生日を祝った、98年のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサート。
曲と歌のレヴェルは高く、十分満足できる内容。しかし、このパッケージに解説はついていないので、ミュージカル通の人でないと誰が歌っているのかわかりづらい。日本語字幕はほとんどコンサート最後のアンドリュー本人のスピーチのためだけにある。11年発売のエディションのレビュアーの方が曲目と歌手のリストを載せてくれている。それがなければ私にはすべての歌手の名前がわからなかった。
ステージに司会者はおらず、派手な仕掛けがそうある訳ではなく、粛々とプログラム通りに進行する、中身で勝負のコンサート。グレン・クローズのサンセット大通りが観客に一番受けている。キリ・テ・カナワは別格。
画面サイズは4:3。BDを見慣れた目では画質が少し物足りない。廉価DVDなので、致し方ないことではあるが。
アマルフィ~サラ・ブライトマン・ラヴ・ソングス~
あまり音楽にこだわる方じゃなく、
このCDも人に勧められて、何となく聴きはじめたのですが、
ここまで美しい歌声だとは!
映画「アマルフィ」の主題歌、「タイタニック」、「トゥーランドット」、
など、よく耳にする名曲がたっぷり19曲も入っていて、聴き終わったら、とてもやさしい気持ちになっていました。
おススメです。
ピアノミニアルバム NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲
ドラマを見ていてメロディーが気に入った方でそれをピアノで弾きたい方にはお勧めです。原曲に忠実です。Stand Aloneでは、サラ・ブライトマンの美声を思い出す方もいると思います。そしてStand Aloneは中級ソロ、上級ソロ、弾き語りの三種が掲載されているので、様々な角度から演奏ができます。他に「旅立ち」「時代の風」「Human Love」が収められています。単に自分の好みで、久石氏の曲だと「あぐり」「崖の上のポニョ」のメロディーの方が心に響くので☆三つにしました。