林檎もぎれビーム!
楽曲の完成度の高さは言うまでもありませんが、詩が秀逸です。
決して得ることができない虚構の救済を否定されてなお、理想を求めてあがく人間の姿が歌われています。
この曲がすばらしいのは、このような人間の愚かさを「人間らしさ」として肯定しているところだと思います。
心の内に理想を持ち、それに向かって邁進しながらも、たどり着けずに挫折をしてしまいそうになっている方は是非聞いてみてください。
努力は決して無駄ではなく、自分が敗者ではない事を再確認できると思います。
さよなら絶望先生(27) (少年マガジンコミックス)
27巻の絶望先生はヒロイン達が大活躍の巻でした!まず表紙の倫からして可愛いです。内容での和装メイドも良かった♪
内容はくの一設定がついたり(太もも眼福!)、妖怪傘の話での笑顔だったり、加賀ちゃんが大活躍しています。
個人的には小森ちゃんメインの話がお気に入りです。何気にまといちゃんが、小森ちゃんが行きたい場所を探すのに協力しているあたりに、新しい展開を期待したり(笑)
あとは糸色家の謎が明かされたり、やっぱりタダ者じゃない可符香ちゃんの鋭さが面白かったですv
千里ちゃんと晴美ちゃんの友情物語がたっぷり入っているのもおいしかったです。
ラストの千里ちゃんのチャイナも眼福ものでした☆大満足な巻でしたv
さよなら絶望先生 キャラクターソングアルバム
温泉に落したらCDケースしか残らない
そんな絶望少女達の愛(エゴ)だけが詰まったパンドラの箱
可符香と電波つながりで芽留の唄
可符香のポジティブさと不気味さまでもが全開
恥かしがり屋さんの芽留(の携帯)の出番は少ないです
勝負の分かれ目を踏み越えてしまった千里の唄
まるで火曜サスペンスのようなノリ
アニメ2期での彼女の変貌ぶりを予見するかのようです
霧とまといの深すぎる愛の唄
生気の全く無い歌声が最高
珍しく息のあった二人の微笑ましくないデュエットです
奈美の普通の唄
奈美ちゃんの歌は? 普通……いや良い意味で
オチも含めてその普通さにメロメロ
楓の唄う美しい国→カエレとマ太郎がツッコム鬱苦しい国の唄
カエレの人格バイリンガルっぷりが痛快
マ太郎のズレっぷりもまた痛快です
あびると晴美のキケン漂う唄
ピンクの歌声で誘う間違った花園
意外にこの二人わかりあえそうで混ぜるな危険って感じです
絶世美人のリミックス
通常版から絶望少女達の妖艶さを引いて強引さを足した感じ
アニメOPでゾンビのように迫る彼女達が見えるかのようです
絶望少女達による重唱
もう全員が好き勝手、マ太郎も好き勝手
それでいてこれぞ絶望少女な完成度です
その他おまけ要素満載、絵も満載
全曲まるで絶望先生の漫画のように苦笑を誘う歌詞がすごく良く
キャラもベストマッチでそれらを引き立てる曲もどこか懐かしく素晴らしい
と、褒め過ぎると疑うのが絶望先生ファン
なのでひとつ、原作未読だと完全には楽しめないかもしれません
アニメファンもこの際にポロロッカ(単行本買い)しましょう
逆にアニメは未見でもおすすめで
聞けば来週から原作の彼女達も一段と輝いて見えることうけあい
絶望した!! 星6つがないことに絶望した!!
かくれんぼか鬼ごっこよ
かくれんぼか鬼ごっこよ。大槻ケンヂと絶望少女達の集大成かもしれない。
(それでもまだ「林檎もぎれビーム」みたいな奥の手を出せる∞)
一見全体的な半端なくアグレッシブでエキセントリックなチープ感で
騙されそうになるが、どうしてどうして。どこか狂気までも漂わせる
楽曲そのものの美しさに一時幻惑される...(「人形たち」)
それはガチで前のめりにクソ真面目なほどに、この半端ない
独特の世界を作り上げようと拳を挙げるオーケンの本気が、
そしてどこかリリカルに物哀しく、しかし有無を言わせぬ、
萌えとしての存在感がどこか、お人形さん的でもある絶望少女達が、
生きとし生けるものへの「やる気」を喚起させる独特のメッセージを
励ますでもなく無言のままに(いや絶叫のままに)発している。
世の中には、こんなアプローチの仕方もあるのだ的、
何ともいえない、やったもん勝ちの堂々たる勝利を感じる。
(オタ世界とエキセントリックプログレの化学反応の妙)
そして、その美酒に酔うのはオーケンと愉快な彼女達を
末永く見守っていくであろう、我々なのかもしれない。
個人的にボーナストラックの「空想ルンバらっぷ」に
恋してしまった...らっぷびとrapがカッコイイのはともかく、
本作の切なさが十倍増し。色々弄っても楽しいオーケン楽曲。
そこはやはり曲サウンドを手掛けるNARAHASHI手腕であろう。