バットマン リターンズ [DVD]
私はこの作品が今でもティム・バートン監督の最高傑作ではないかと思っています。バートン流の独特の映像表現、ダニー・エルフマンのすばらしい音楽、どれ取っても本当に見事。
一番すばらしいと感じたのはラストの暗い終わり方です。ありきたりなヒーロー映画は怪人を倒してそのままハッピー・エンド。でもこの作品では、哀れな適役ペンギンの悲惨な死、ブルースの愛した女性(キャットウーマン)は生死不明、孤独なブルースが「人々に幸れ・・女性にも」と言うシーンは涙ものでした。
とにかく子供だましの映画などと言わずに、是非見ていただきたい作品です。
バットマン:ダークナイト リターンズ Part 1 [Blu-ray]
一足先に北米版を入手したのですが、ディスク自体は同じ様なのでレビューさせて頂きます。
アメリカンコミックのファンなら知らない人はいない、歴史的名作「ダークナイト・リターンズ」。
このOVAでは原作全4巻の内、前半2巻までの内容(トゥーフェイスとの戦いと、ミュータント団ボスとのリベンジマッチまで)をアニメ化しています。
バットマン=ブルース・ウェイン視点でのモノローグがなくなっており、アクションシーンが大幅にボリュームアップしている為、原作のハードボイルドタッチは薄れており、若干受ける印象は異なりますが、アニメというメディアに最適化した結果なのでしょう。
まごうことなき、あの「ダークナイト・リターンズ」です。
一方で、原作を知らない人には若干説明不足な点も感じられます。
そもそもの原作がバットマン本編の設定とは食い違っている部分もあり、映画でしかバットマンを見たことがない人は更に混乱してしまうかも。
作画レベルは非常に高く、硬太りしたミラー版のバットマンやロビンが時に軽快に、時に重々しく決めるアクションはかなりの見応えです。
吹き替えが無いのだけが残念ですが、良心的な値段もありがたい所。
特典として、TVシリーズからトゥーフェイス登場話の前後編が収録されています。
これが売れてくれて、日本未発売のイヤーワンやアンダー・ザ・レッドフード、パブリック・エネミー等のOVAも字幕、できれば吹き替え入りで発売して貰えると嬉しいのですが。
バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)
前作を読んだものとしては、フランクミラーのタッチが
単純になったと思う、さらにいわゆる
アニメ調のギャルを描いたことには笑える!
スーパーマンに続いてワンダーウーマン、キャプテンマーベル
フラッシュ、グリーンランターン、グリーンアロー
火星人マンハンター、ホークマンといったキャラたちが登場!
ほとんどジャステイスリーグだ!
最後に戦う相手がなんとロビンには驚かされた!
丁寧にロビンがオッサンとして描かれている
「そのまんま毛が生えた」である
バットマン・フォーエヴァー
映画バットマンのサウンドトラック 曲の提供者はU2、P.J.ハーヴェイ、マッシヴアタック、オフスプリング、サニーデイリアルエステイト、フレイミングリップスなどそうそうたる顔ぶれで質は高い
この映画自体に興味が無い人でも音楽が好きな人は十分楽しめるだろう
バットマン リターンズ [DVD]
バットマン。私にはどうにも理解不能のヒーローだ。
コウモリのコスチュームが第一不可解だし、やってることはお金持ちのボンボンの道楽みたいだし、バットモービル(というのか??)もC3コルベットみたいなコカコーラボトルのような形で一向にかっこよく感じない。
でも彼はアメリカンヒーローのひとりで、熱烈なコアなファンも大勢いらっしゃるのだから、私にはわからない魅力があるのだろう。確かにこの映画の彼はかっこよかった。
ヒーローが映えるってことは敵役が見栄がよくって世界観がしっかりと描かれているってことだろうと思う。
ペンギンもキャットウーマンも、このヘンテコリンなゴッサムシティーで確かに生きた存在として描かれている。
フリークスどもが暗躍するこのダークな世界は大人の絵本みたいな様相を帯びている。そこが『バットマン』の魅力なのかも知れないと今気づいた。
本当のことをいえば、私にはバットマンもペンギンもどうでもよくって、ミシェル・ファイファーのキャットウーマン目当てで観たのだが、キャットウーマンとはなんなのだろうか??
髪の毛ボサボサの冴えないオールドミスの秘書が会社の不正に気づいたことから上司に殺されてしまうのだが、猫の魂が乗り移って??キャットウーマンに生まれ変わって、今まで自分を苦しめてきた男どもに制裁を加えるのである。
(そういや、ハル・ベリーの『キャットウーマン』も男どもへの復讐の物語だった)
醜い容姿から捨てられたペンギンも世界に復讐を誓うのだが、キャットウーマンとは常に男どもに抑圧されて生きなければならない女性達のカタルシスのメタファーなのかもしれない。