影牢2 Dark illusion ザ・マスターガイド (電撃プレイステーション)
刻命館シリーズの愛好者から、初めて影牢に触れた方まで、
全ての方にオススメできる攻略本。
一見すると、初心者の方には少々難解な本かもしれないが、
表記に曖昧な所が少なく、「強制移動3ブロック」「磁力
効果2ブロック」等、文字だけでは曖昧になりがちな情報
も的確に視覚化されていて、「仰向けの侵入者にカビンを
落とせば、頭の方向に移動する」等かゆい所にも手の届く
詳細な解説が有り難い。
勿論、登場する全ての館の仕掛けも網羅。
各部屋でのオススメコンボも複数掲載されているので、オ
リジナルコンボを設計する際の設置ミスも、この本を参考
にすればおおいに減る事と思う。また、敵の情報も体重か
ら攻撃方法まで詳細に解説されているので、予測しない動
きで敵に翻弄される事も少ないのでは。
惜しいのが、あくまでも中盤までの解説書という点だが、
それ以外の要素は現時点では完全であり完璧。前作「影牢」
「蒼魔灯」の時にも、これほどの詳細かつ丁寧な解説書は
販売後しばらく待たなくては出てこなかったので、「影牢
2」からのユーザーが正直羨ましいw
ゲームの肝がトラップコンボの設計である以上、
詳細かつ誤解の少ないデータは必携の物だと思う。
完全版の発行が待ちどおしいが、現時点では最上の攻略本。
敵を知り、己をしっかりと把握したい方にオススメしたい。
影の獄にて
「影さす牢格子」、「種子と蒔く者」、「剣と人形」の3部作で構成されており、それぞれクリスマスの前夜、朝、夜と題され一冊に纏められているが、元々は第一部が1954年に出版され、1968年に第二・三部が増補される形で本書の形となったそうだ。
ちなみに、映画「戦場のメリークリスマス」は、この第1部と第2部を題材に構成されている。
映画だけを観て今ひとつ理解に苦しんだ点も、本書を読むことで理解することができる。
第二次大戦中のインドネシアでの日本軍の捕虜収容所を舞台に、極限の状況下での人種間での深部での和解がテーマになっているのだが、ハラとロレンス、セリエとヨノイ、セリエと彼の弟、ロレンスと少女など様々な人間関係の葛藤と和解が丁寧に描かれることで非常に厚みのある物語となっている。また、戦争そのものを透過した視点で書かれており、戦時下という状況はあくまで物語の舞台と無理に割り切らなくとも、ことさらどちらか一方の文化を貶めて書いているという事もない。
現代の我々日本人には既に神国日本的な無邪気な幻想に自己を埋没させることは、もう既に無くなっているので、一見古い日本人の話として他人事に見えるかもしれないが、集団と個の関わり方、自分以外の何かに無意識に囚われ「影の牢獄」を切り離すことができないでいる姿は、日本人のDNAとして今でも引き継がれていることを感じずにはいられなかった。
既に日本語訳が発刊されて30年余りになるが、これからも多くの人に読まれるべき本だと思う。
影牢II -Dark Illusion- PlayStation 2 the Best
前作も面白かったですが今作もとても面白かったです。
手汗をかきながらまたプレイをしたいとおもいますので次作をお願いしたいです!
影牢2 -Dark Illusion- 公式パーフェクトガイド
「パーフェクトガイド」と銘打つだけあって、隠し罠を含む全ての罠のデータ、サイドストーリーやサバイバルモードに登場する全ての敵のデータ等、先に発売された「マスターガイド」に掲載されていなかったデータが多数収録されています。
ただ、攻略に役に立つのかといえば別の問題で、トラップバトルの特性を効果範囲などの図を交えて懇切丁寧に解説していた「マスターガイド」のほうがやり込んでいない方には役立つと思います。
読んでいて面白い記述も少ないし、裏情報や開発者の声が聞けるわけでもない、写真等のビジュアル面でもイマイチぱっとしないなど、少々期待はずれと言わざるを得ない一冊です。データブックとしてはパーフェクトなのかもしれませんが、それ以上でもそれ以下でもないですね。