天平の甍 (新潮文庫)
20年以上読もう読もうと思って何度も挫折し遂に読み終えた記念にレビューします。挫折ってことはあんまり面白くないのかというと、井上さんの他作品よりも難解で、日本を出発するまでがノレなかったけど、その後は問題無かったです。(注釈が付いてる本って何度も読まないと飲み込めない時があってこの話もそう)
でも内容はとても興味深い話で、人生を賭けて唐に渡り運命に翻弄され、流転の末に高僧鑑真を日本に招いた留学僧のお話です。何としても鑑真を日本へ、と使命に燃える普照。幾度も死線を超え、それでも彼を動かすものは何なのか。そして高僧鑑真の不屈の精神にも感動します。すでに高い地位にあり高齢な彼が、海に沈む危険をおかして日本へ来てくれた事、遠い昔話とはいえ感慨深いものを感じます。
You can’t catch me
坂本真綾さん15周年企画の第6弾となる2年ぶりのオリジナルアルバム。充実した作品に仕上がってます。聴き込むほど、作品の完成度の高さが分かります。 トータルが1時間切るので長く感じません。 じっくり聴き込むのが苦手な人には飽きやすいかもと思いますが、うちはこのアルバム全体の流れは好きです。 菅野よう子さんが手掛けた、M-4などが聴きどころです。M-8とかライブとかで盛り上がるし、楽しそうに歌っている坂本さんが印象的です。曲順が完璧です。 坂本真綾さんの渾身の作品、みなさんも聴いてみてくださいね。 初の週間1位ぜひ、達成してほしいです。
遣唐使全航海
今までの遣唐使関連の主な研究成果をまとめた上で、気象学や航海術から遣唐使を考え、問題を投げ掛けています。
すでに予備知識がある人には興味深いですが、初めての人には…うーん。
一般向けの関連書を読んでから読むと、おもしろいです。
空海 人生の言葉
「これ書いた時の空海絶対怒ってるやん」とか、
「ただの不平不満やん」ってのが案外多かった…。
案外ネチネチした人だったのかなぁと思った。
ハッとする哲学や言葉を期待して買ったんで、
個人的には残念でした。