冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)
背景描写がとても繊細であおいの女性らしさ、そして、繊細な内面、細身の感じが文章表現からもよく現れています。
たんたんと日々の生活が流れていく中でたった一人の人が10年間という長い年月ずっと忘れられずにいる。
忘れよう忘れようと毎日を過ごすがどうしても忘れられない。そんなせつなさが背景描写の繊細さがなおいっそう際立たせているそんな感じの一冊です。二冊で一つのストーリーということもあり男と女、人と人、時は同じだけ流れているのにすれ違いからまったく別の時間に。人と出会うことでその人にどれだけ影響を与えるのか感じさせられます。ぜひ、二冊とも読んでほしいです。
若妻奴隷市 [DVD]
懐かしの官能劇画ビデオ劇場1と2の『異形の淫獣』と『若妻奴隷市』の2作品が収録されています。出演女優は、『異形の淫獣』が尾崎ゆきと京本香織、『若妻奴隷市』が松岡流奈、監督は両作品とも夢流ZOUです。
『異形の淫獣』の京本香織が登場してくる後半は、合意型SM乱交プレイとも呼ぶべき退屈なシーンが続きます(京本香織が縛られるシーンはありません)。しかし、それ以外は、両作品ともハードな責めが無いにもかかわらず、女優の反応が良いために見応えがあります。質の高い2作品のカップリングだと思います。
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
私がこの本を読んだのは中学3年の時です。受験まっただ中に母から渡されたのがこの本でした。なにもこんな時期にこの本を渡さなくてもとおもいながら、勉強そっちのけでこの本を読んでいたのをよく覚えています。とにもかくにも私はこの本と出会ったことで、読書家の仲間入りをすることとなりました。この本との出会いがなければ私は今程本を読んでいなかったでしょうし、今こうしてレビューを書いていることもきっとなかったであろうと思います。
小説ビギナーのあなたへ送ります。
この本はとっかかりには最高です。
ZOO
蓮井朱夏(はすいしゅか)の「ZOO」を聴いた時、素晴らしい歌詞の表現力に驚いた。
動物を絵画のように言葉でスケッチ、それぞれの動物のイメージを、人の性格や個性の特徴に重ね合わせているのは、辻仁成(つじじんせい)の素晴らしい才能だ。
3曲目に録音されているテレビバージョンは、路上ライブの粗い歌声に聴こえるけど、素顔の菅野美穂の声が伝わってくるようで説得力がある。
この主題歌のテレビドラマを、観ていなかった。
ラジオから流れてきた歌声に、ビックリ!しました。
すぐに、音楽雑誌で調べ、蓮井朱夏が、存在感のある魅力的な女優・菅野美穂であること知りました。
この歌から、日本史の教科書で観た「鳥獣人物戯画」を思い出します。
2000年にリリースされ、その頃から、どうしても欲しかったCDの1枚を、先日、購入でき、とっても嬉しかった。
Every Ballad Songs
ELTの「バラードベスト」と聴いて即買しましたが、本当にいいです。「Over and Over」「Time goes by」「fragile」などのシングル名曲のほかに、「二人で時代を変えてみたい」「All along」などアルバムからピックアップされたものも入っています。どの曲にも持田さんの声がマッチしていて、恋をしている人などにはかなりくるものがあるのではないでしょうか?やはり冬にじっくり聴いてみたい一枚だと思います。