夜市 (角川ホラー文庫)
第12回日本ホラー小説大賞受賞作であり、著者はこの作品がデビュー作である。この作品はホラー小説といって連想される「リング」シリーズ、「呪怨」「着信アリ」などのような映像的恐怖ではなく、この世ならざる場所の話、つまり異界譚である。わかりやすい例だと『千と千尋の神隠し』の世界に似通っているだろう。選者である荒俣宏氏に談によると、南方熊楠が興味を示していた「黙市」という民俗的風習に通ずるものがあるらしい。ある時点に現れる異世界のフリーマーケット「夜市」に過去の清算をしたいと足を踏み入れる裕司と何も知らない女友達のいずみ。そこで交わされる物の怪どもとの交流。ともすれば、飽きが来そうな淡々とした展開も、それを飲み込む怖いとかそういうものではない何かが物語を包み込んでいる。結末は、決してハッピーエンドではないが、バッドエンドでもない。寂寞とした荒涼感を残して終わる。こういうホラーもあるんだなと、視点を新たにできる作品である。
同書に収録されているもう一篇に『風の古道』がある。こちらも異界譚である。「私」は幼い時分、親にはぐれ、親切なおばさんの言うがままに真っ暗な道を辿って家へ着いた経験をした。何年か後、12歳の「私」は友人カズキと興味半分でその道へ入って行った。そこは異界であり異人たちの道であった。そこで知り合った謎の青年レンとともに様々な不可思議な体験をする。と言った物語である。『夜市』と同じく、淡々とした雰囲気を湛えた作品だが、「異」度がやや不足気味のように感じた。『夜市』の余韻に浸りながら読むのがいいと思う。
両作品とも適当な長さで、冗長になることなくきっちりと枠にはまっていてスッキリした印象を持てた。
クリーンフィルターシリーズ クリーンフィルターII 57 CF3-02-01 2枚入
エアコンに貼りつけるだけで埃の循環を抑えます。
こんなに汚れているんだと改めて感心させられます、次回も購入予定です。
一番くじプレミアム 魔法少女まどか☆マギカ PART2 A賞 巴マミ プレミアムフィギュア 単品
マスケット銃を2丁持った、余裕に満ち溢れた表情のマミさんです。やはり一番くじはオリジナルのポージングで面白いです。
まず、全体として「たかがプライズ」などと思わせない、スケールモデルに匹敵するくらい非常に良く造り込まれていると思います。個人的にはグッスマより一番くじの方が心惹かれるのですが、それはおそらくポージングと表情によるものです。
やはりマミさんにはこういう余裕な表情とポーズが一番合ってる気がするのでこれは良いです。ただ、顔の造形が若干気になりました。アニメのイメージより顔が細いというか、まどマギの特徴である丸顔、特にマミさんのふっくらした顔のイメージとちょっと違うかな〜と。とは言えグッスマと比較しない限りはそれほど気になるものでもないのですが、そこを入れて星4つです。なのでマミさんに関しては、迷ってる方はグッスマの方がアニメそのままという意味で良いかと思います。ただ、一番くじで全員揃えると壮観です。