女学生 (幻冬舎アウトロー文庫)
本屋でぱらぱらと呼んでたらすっかりとりこに!
特に表題作の女学生の清楚ないじらしさに感動。
特に意地悪なお手伝いさんの台詞がよい。上から見下すような書き方は団先生ならでは。
決して穢れることのない主人公と、汚さずには陵辱を中止しない悪魔たち。そこに永遠の闘いが展開されるのだ。
映画化されるとしたら誰が主演するのがいいか、いろいろな顔を思い浮かべながら楽しい夢想にふけっています
真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)
将棋が好きで、四半世紀ほど前、相当凝ったことがあります。その頃「小池重明」というアマチュア将棋界において、伝説となっている強さを誇った「真剣師」がいました。
この本はその小池重明の波乱万丈の生涯を綴った小説です。書き手があの特異な官能小説、SM作家として第一人者の団鬼六です。二人の不思議な繋がりは本書で確認していただくとして、異能は異能を認める、というわけですかね。
小池重明の生き方って本当に笑ってしまうほど、ムチャクチャです。「飲む、打つ、買う」の放蕩の限りを尽くし、44才で孤独の内に亡くなりました。型破れですし、破滅型の典型とも言えます。ところが、将棋となるとその天賦の才を発揮し、強豪のプロもアマも打ち破っていきます。
小池重明は、最後の「真剣師」とも言われています。「賭け将棋師」のことで、プロ棋士とは違うのですが、全国に名だたる真剣師たちを次々と打ち負かし、そして日本将棋連盟所属のプロ棋士相手にも勝ち越しました。不世出の「賭け将棋師」です。
プロと対戦するため、連続二期アマ名人となり、特例でプロいりの話も出ましたが、品行が悪く、寸借詐欺事件を起こしたため、アマ・プロ全ての将棋の世界から追放されました。
本当に天賦の才と破滅の運命に翻弄されたかのようにして、44歳で伝説の「真剣師」が人生の幕を閉じました。
本書はそんな小池重明を団鬼六が温かく魅力的に描いています。不可思議な魅力を持ったいき様でした。
団鬼六 OL縄奴隷 [DVD]
麻吹淳子の主演作の中では、ある意味ちょっと異色です。
この人の主演作は、凌辱に苦しむシーンが多いのが特徴ですが、
この作品は凌辱されながらも、悶え感じる女性を演じてます。
(他の作品では、少なくとも初めは凌辱に苦しむし、最高傑作「女教師縄地獄」は最初から最後まで凌辱されまくりだし・・・)
麻吹淳子は銀行に勤める美人OL。
そんな彼女にゆがんだ愛情を持つ男・みきおは、ある日、彼女のパンティを盗んでしまう。
変質者の烙印をおされても、その後も執拗にストーカー行為を続けるみきお。
ある日、とうとう悪仲間と一緒に、麻吹を人けのない廃屋に拉致・監禁してしまう。
立ち姿で後ろ手縛りに拘束された麻吹淳子は、男たちの手で股間に媚薬を塗りこまれる。
媚薬の魔力に耐え切れず、腰を振り、拘束された身体をくねらせ、悶え始める麻吹淳子。
このシーンは、ライトと鏡を使った藤井監督の手腕が見事です。
薄暗い廃屋の中、明るいライトに照らし出された麻吹淳子の白い肌は、より一層白く、
艶めかしく光り、汗ばむ姿はたまらなくエロティック。
麻吹淳子 主演作の中でも、ある意味屈指の名シーンかもしれません。
その後も男たちから調教を受け続けますが、「私は快楽へのめりこんでいった・・」というナレーションが流れるように、
この作品は、最初から最後まで、凌辱されながらも「感じる」女性を演じています。
ラストシーンも見どころのひとつ。
みきおから、バイブレータのついたパンティをはいて出勤することを命じられた麻吹は、素直にそれに従ってしまう。
静寂に静まり返る銀行。
そこに入って来て、ニヤリと笑い、リモコンのスイッチを押すみきお。
とたんに音を立て、動き始めた股間のバイブ。
そう、それはリモコン付きのバイブだったのだ。
厳粛な職場で、股間を刺激され、感じることを許されない状況の中、必死にこらえようと、あえぎ・苦しむ麻吹。
しかし、間断のない刺激にこらえきれずに嗚咽が漏れていく・・
星野あかりも「義姉凌辱・調教」の中で、食事中に股間に埋められたバイブを振動させられ、
隣で食事をする夫にばれないように、悶え苦しむ役を見事に演じてますが、
星野あかりや麻吹淳子のように演技力抜群の女優なら、たとえ裸を見せない場面であっても、
しぐさや声・表情で、充分に興奮を与えることができる。
他のダイコン役者さんたちは見習ってほしいものだ。
小向美奈子 緊縛―映画「花と蛇3」より― [DVD]
映画の舞台裏を紹介しながら、8月28日に公開される花と蛇3【DVD】の宣伝も兼ねると言う作品である。前2作でも同じような作品が作られ、実際にも見ているが、今回の方がオフとオンの対比が強いようで、よくできていると思う。本番中の出演者やスタッフの様子、カットがなされた後の表情、一日の撮影が終わった後の感想等、結構興味深い。
花と蛇3【DVD】は軟禁された貴婦人のSM的調教過程を描くと言うもので、全2作のようにいきなり衆人環視のショーに引きずり出されてしまうようなことはなく、より団鬼六的世界を描いているようである。花と蛇3【DVD】本編の方も楽しみである。
ヘアが映っていないとかの不満はあるだろうが、あくまでメイキングを楽しむための作品として見るべきである。花と蛇3【DVD】本編を見た後に本作を見た方が、より楽しめるかもしれない。
花鳥籠 (悦の森文庫)
団鬼六賞優秀作受賞作品ということで、
官能部分はもちろん、
ストーリー展開が非常に面白いです。
主人公の寧子に共感出来る部分があり、
ぜひ女性、主婦の方にも読んでいただきたいです。
官能小説を読んだことがない方にも、読みやすいと思います。
オススメです。