Revenge of AGHARTA
いいですね〜♪
角松敏生の声なのに、サウンズはタヒチやマイアミ、果てはアフリカの大地、アマゾンの秘境で聞いているような民俗音楽。かと思えば和製ロックンロールありと、長万部太郎ワールド全開です!三千円握り締めて「何を買おうか」とお悩みのあなた!これにしなさい、これに。
日本の音楽もここまで来たかと薄ら笑いを浮かべたくなりますよ。
東京の記憶 焦土からの出発
はじめに、で書かれていますが、本書は2009年4月から12月まで、東京新聞の日曜夕刊に連載された「焦土からの出発‐東京の記憶」に新しい話題と貴重な写真を加えてまとめた新装版とのこと。
東京大空襲などで焼け野原になった東京の敗戦当時の姿が写真と当時を生き抜いた人々の証言によって浮き彫りにしたムックでした。廃墟からの復興を遂げたわけですが、多くの人が住む家もなく、家族を失った悲しみの中で懸命に生き抜いた記録写真でもあります。
玉音放送を聴く人々の姿、皇居前で頭を下げる人々、戦後直後の買い出し列車、皇居お堀端のGHQ、など戦後の代名詞になったような風景が掲載してあります。
当時の写真の被写体になった人の証言が冒頭に2件紹介してありました。実に珍しい出会いですが、懸命に生き抜いた方々が60数年ぶりに自分の当時の姿を見るのもまた不思議な体験だったことでしょう。
写真よりも読み物が充実しているように感じとりました。なお、編著者の田中哲男氏は、東京新聞(中日新聞東京本社)編集委員です。ジャーナリストとしての強い思いが伝わる内容でした。