スペイン語がびっくりするほど身につく本
初めて買ったスペイン語の本です。この本を買った後、すぐにNHKのラジオスペイン語を始め、同時に教室にも行き始めたため、この本から遠ざかっていましたが、スペイン語に慣れてからこの本を読んでみると、けっこうエッセンスがぎっしり。文法説明(とくに、1人称単数だけ不規則な動詞など)はすっきりまとまり、わかりやすいです。
ただ、いわゆる「速習」モノなので、「あなたと私」の会話、旅行などの会話はこれで充分ですが、第3者について述べたりするには、もう少し別の文法書が必要でしょう。
Old Magic
封入のポートレートがあまりにも、耳の大きな外国人としてある時代認識されていた、E.H.エリック氏(合掌)を思い出させてくれました。良い感じに爺になったLowe氏。非常に柔らかい物腰の英国カントリーミュージックなのでしょうか?優し過ぎてとろけてしまいます。45rpm盤でワイドな溝が刻まれた、低音が余裕たっぷりな素敵なアナログ盤です。Van Dyke Parks氏がのたまうておりました、最新のメディアがアナログ盤だってことに深く納得。今技術進歩によりアナログ盤にいろいろな芸当を刻みこめるので、アナログ盤でのイッシューが増加しているのでしょうね。このレコも凄く気持ちの良い出音であります。ロックパイルの頃のアナログ盤は痒いところに手が届かないもどかしさが一杯でしたよね。ポピュラーミュージックの魔法。皆様行き着くところが何となく一緒のような。ポップスよ永遠なれであります。
ザ・ヴォイス
2001年末国連のアナン事務総長のノーベル平和賞受賞を記念するコンサートが放映された時、初めてラッセル・ワトソンを聞きました。その声の素晴らしさは、他の誰とも異なる開放感に満ちた響きとでもいうのでしょうか。このデビューアルバムTHE VOICEを聞いて、さらにその独特の解き放たれた音楽性を感じました。。クラシック、ポピュラーの垣根を越えた素晴らしい歌声をぜひ聞いてみてください。
ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ
10代から40代くらいまで幅広いファン層のコステロだけに、この一枚でもいろいろな顔を覗かせてくれます。思いっきり「ミスチルがパクってるぞ、おい」という曲もありますが(ファンの人ごめんね)いいものはいいってことでしょう。よしとします。コステロをそんなに知らない人でも、聞いた事のある曲が結構たくさんあるのではないでしょうか?(アリスンなんか結構流れていたりするし)そういう私めもコステロと知らずに「いいな」と思っていた曲が実は彼だった、というのが聞き始めのキッカケ。ノッティングヒルの恋人に使われた曲などなど、多彩な才能が堪能できる一枚だと思います。
レイヴ・オン・バディ・ホリー~バディ・ホリーへ捧ぐ
注:輸入盤を聴いての感想です。曲目は同じのようですが、この国内盤はSHM-CDになっている模様です(輸入盤は通常CD)。
本作は、2011年発売のバディ・ホリーのトリビュートアルバム『RAVE ON BUDDY HOLLY』です。
参加アーティストは、ポール・マッカートニー、フィオナ・アップル、パティ・スミス、ルー・リード、グラハム・ナッシュほか、そうそうたる顔ぶれ。手抜きのない、クオリティの高い仕上がりに満足です。
曲目および参加アーティストは以下の通り。
1. Dearest - The Black Keys
2. Everday - Fiona Apple & Jon Brion
3. I'ts So Easy - Paul McCartney
4. Not Fade Away - Florence + The Machine
5. (You're So Square) Baby, I Don't Care - Cee Lo Green
6. Crying, Wating, Hoping - Karen Elson
7. Rave On - Julian Casablancas
8. I'm Gonna Love You Too - Jenny O.
9. Maby Baby - Justin Townes Earle
10. Oh Boy! - She & Him
11. Changing All Those Changes - Nick Lowe
12. Words of Love - Patti Smith
13. True Love Ways - My Morning Jacket
14. That'll Be The Day - Modest Mouse
15. Well All Right - Kid Rock
16. Heartbeat - The Detroit Cobras
17. Peggy Sue - Lou Reed
18. Peggy Sue Got Married - John Doe
19. Raining In My Heart - Graham Nash
内容は、まず冒頭のザ・ブラック・キーズによる、渋い『Dearest』からして、もうすでに素晴らしいのですが、
私の主な購入目的だった3曲目、ポール・マッカートニーの『It's So Easy』が、とにかく力強くて、ヘヴィーなアレンジで良かった。
スタジオ録音とは思えぬほど熱気をはらんだ演奏で、もう60代も終わりに差しかからん年頃であるはずのポールの、ハイテンションな、貫禄の、今が絶好調とばかりの歌唱を聴くことができます(これだけ聴いても元気がでると保証できます)。
ほかにも2曲目、フィオナ・アップルとジョン・ブリオンのデュエットによる素直な『Everyday』、カレン・エルソンの可愛いらしい『Crying, Wating, Hoping』、She & Him による透き通った歌声の『Oh Boy!』など、それぞれが素晴らしく、気に入りました。
全体として、オリジナルに近いアレンジのものもあれば(たとえば Everyday、Maybe Baby、True Love Ways など)、かなり、それぞれのアーティストの個性が出ているもの(Words of Love、That'll Be The Day、Peggy Sue など)もあります。
だから、トリビュートアルバムを聴く醍醐味であるところの<彩り>という点では、むろん楽しむことも出来ますが、しかし一方で、全体にレトロな雰囲気を残すことも忘れない、まとまった1枚であるとも言えます。
バディ・ホリー好きの方はもちろん、誰か注目しているアーティストが1人でも参加しているという方なら、どなたでも楽しめる仕上がりだと思います。
(ここからは私見ですが、)あえて不満な点を申すなら、僕が好きなバディ・ホリー・ナンバーである『You've Got Love』『Listen To Me』が入っていないこと。
そんなにメジャーじゃないのか、偶然もれたのか、わかりませんが、予めわかっていたこととは言え、すこし残念でした。
そして音楽そのものに(それこそオリジナルのバディのような)<温かみ>が感じられぬこと。
しかし、これは現代のほとんどの音楽に僕が感じていることなので、今更どうのこうの言いません(ポールは温かいですよ。温かいをこえて「熱い」です)。
いずれにせよ質の高い仕上がりなので、星5つ、おすすめです。