ラーメンズつくるひとデコ
つくるひと。
2人のネタが書かれているわけでもないし、この本はなんだろう?と思いつつ手にしました。
二人が雑誌で掲載していたものを、単行本にしたものが、この本だそうです。
小林さんと、ゲストとの対談が前半。
片桐さんが、芸大に受かる為にさまざまなことにを体験する様子が後半。
写真も満載で、とても満足しました!
冒頭に書かれている、小林さんと片桐さんそれぞれのラーメンズに対する考え方。必見です。
ラーメンズ歴の浅い自分には、すごく嬉しい二人の言葉でした。
タイトルの、凸ってなんだろ?凹もあるのかな?
斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス)
榎本俊二といえば、かつてはお下劣シュールギャグ(ただし短編)の大家として、他の追随を許さない(・・・まあ、他が追随したかどうかは定かではないですが)存在でしたが、ここ数年はほんわか育児マンガなどを描き、そちらの方面でも天賦の才能を発揮。
そして、本作ではさらに、言ってみれば「エノモト式白土三平な世界」を作り上げました。
容赦ないエノモトワールドが炸裂です。マニアやファンや信者にはもちろん、マンガ読みは読んで損はないですね。
榎本俊二のカリスマ育児 2 (akita essay collection)
1巻でも弟君は登場していましたが、お姉ちゃんの乳児時代の話が多かったので2巻では
弟君のエピソードが多くなっています。さすがにお姉ちゃんが小学生になると、予想外の
行動や言動で笑える様な事は無くなっていく為、いささかパワーダウンを感じてしまいますが
こう言う漫画はやっぱり初産でのアタフタした出来事の描写が一番面白いので仕方ないのかも。
個人的には、弟君妊娠時のエピソードや子供達の断乳、オムツ外しなんかの話が読みたかった
のですが、無かったのが残念です。育児漫画を読む人は育児経験の有る人・育児中の人が多い
と思うので、そう言う話を読みたい人は沢山居そうな気がします。
とは言え、弟君がハイハイを始めた時の「赤ちゃんアクシデントの見本市」の描写が擬音だけ
で構成されているのが私には一番ツボでした。これぞ榎本漫画のリズム。
アレルギーの為にきょうだい揃って血液検査したり、今回も「本当はすごく大変だったん
だろうな」と思う部分をさらっと描いています。逆に2人の子育てをしながら夫婦揃って
締め切りを抱えている場面は細かく描かれ「わーこりゃ大変だ」とも思いつつも笑ってしまいます。
それにしても、相変わらずお父さんの育児参加が徹底してると言うか、完全に2人で分担して
「やれる時にやれる方が動く」と言う感じでなかなか羨ましい環境です。お姉ちゃんの遠足の
お弁当を夫婦2人で作るってまず無いでしょうから。
途中でお姉ちゃんの書いた漫画が載っている辺りは親バカっぽいですが、彼女がこの先父母の
どちらの影響を受けた作風になるのか、興味深い所です。
学校や保育園の為に榎本が書いたイラストも掲載されていて、中には「それはちょっと・・・
完全にアウトだろw」なモノもあります。
ムーたち(1) (モーニングKC)
発想や目のつけどころが小学生並み、…つまり、大人になってこんな発想は中々出てこないものだと思うからこその褒め言葉!!天才と呼ばれるような人は誰でもそういう所を持っているのかもしれないけど…。
自分も小学生時代の脳みそにちょっと帰れるような、そんな意味でもとても楽しめました
榎本俊二のカリスマ育児 (akita essay collection)
内容はもちろん素晴らしいのだが、全てのコマが映画の絵コンテとして完璧なものになっており、
忠実に映画化したら最高の作品になると思う。
著書「映画でにぎりっ屁!」での鋭いツッコミにも納得。
将来、作者が監督した映画を是非見たい。
「世界を揺るがす芸術家」には、すでになっている(屁で揺るがすのも)。