石本フィクサーき~くんのびっくり動画評論

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LOVERS [DVD] 確かに、映像は素晴らしい。文句のつけようがない。鮮やかな色彩も、美しい舞踏も、華麗なアクションも見事だ。金城武とチャン・ツィイーのラブシーンも、刹那的な美しさがある。
けれど、どうもいまいち面白くない。なんでだろう、といろいろ考えて、思い当たった。ストーリーが破綻しているのだ。
多少ネタバレになってしまうが、物語の発端をしかけたのはアンディ・ラウなのだから、最後がああなるはずがないのだ。彼にああいう裏事情があったのなら、自分と自分の仲間たちをみすみす地獄に落とすようなことをするはずがない。結末がおかしいのではない。むしろ、発端がありえないのだ。スタートがおかしいから、まっとうなゴールにたどり着くために、異常な経路をたどっている。そんな感じだ。
政治的な話と、三角関係の恋のもつれの話が並立する中途半端さも、実はこの重大な破綻のせいで引き起こされているのだと思う。
綺麗な画を見たいなら、見て損はないと思う。できれば大きな画面で、映画館ばりに部屋を暗くしてみてほしい。でも、ストーリーに感動したいなら、期待しない方がいい。お話として、最低限のつじつますら合わせられていないのだから。
まあ、映像美をプラス、ストーリーの破綻をマイナスとして、差し引きゼロ、見る人の好みで、少しプラスになるか、マイナスになるか、という感じだろう。

指先の花―映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語 (小学館文庫) 本編を読み終えてから、すぐに「指先の花」を読みました。
本編で少し消化不良を起こしていた方にはぜひ読んで頂きたいと思います。

朔太郎とアキとの間には、想像していたよりも素晴らしい愛がありました。
そして各々がそれぞれの人生を精一杯生きて、生き抜いて最後に出した答えに
自然と涙が出てきます。

限られた人生を輝いて生き抜いたアキ、彼女と出会い「愛すること」と「大切な人を失うこと」の両方を知った朔太郎、そんな彼と出会ってしまった律子、この三人がどのようにして一本の線で結ばれて行くのか・・・。

時間を超えて蘇るアキとの思い出と律子の想いに、現在と過去の狭間で揺れる朔太郎の心の情景は何色なのか。

なぜそれぞれが僅かな時間であれこの世で出会い、別れ、そして・・・だったのか、その意味が少しわかった気がします。

そして世界の中心に立ったとき、三人の愛の叫び、その声はきっとみなさんの耳にも届くはずです。

この本に出会えてよかったと思います。


LOVERS 全部いい曲です。恋におちたらは最高の曲です。
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