愛の嵐-無修正ノーカット完全版- [DVD]
この作品を映画で観て、シャーロット・ランプリングのadmirerになりました。それが高じてウイーンまで行って、それと思われるホテルに宿泊してもみました。多分、実在してはいなかったのでしょう。
DVDはわたしの秘物となりました。退廃的で精神的に危険な作品です。
狂気の愛 (光文社古典新訳文庫)
シュールレアリスムの中心的存在、アンドレ・ブルトンの代表作。
20年以上前に読んで、「なんだかよくわからないけど凄い」と思ったことだけは覚えている。
今回、古典新訳で読み返してみて、まずわかりやすさに驚いた。
もちろん、シュールレアリスム文学だから、難解で詩的な表現も多い。
全体のプロットも、つかみ所がないとも言える。
しかし、大胆な訳と、詳細な注釈で、シュールレアリスムの世界観のようなものを
実感させてくれる。
愛のどんな敵も、愛が自らを讃える炉で溶解する
いいなあ……。こういうフレーズを書きたいものだと思う。
まさに「詩」だ。
いずれにしても、ブルトンの作品がこんなふうに手軽に読めるだけで感動である。
嘆きの歌/パーセル:歌曲集
パーセルをカークビーが歌う、イギリスイギリスのパーセル。歌詞の繰り返しの多い節を、微妙なニュアンスを変えながら歌っています。「狂気のベス」は、物語を語るように「嘆きの歌」や「ばらの花より」は甘ーく歌いあげています。最後の「夕べの賛歌」は、さすが、王室の礼拝堂オルガニストだったパーセルの名曲。通奏のオルガンが同じ旋律を下降している三拍子が何とも気持ちよい。一日の終わりに夕日を見ながら、何度でもききたくなります。
地獄の賞賛 ~KISS トリビュート・イン・ジャパン
1曲目のイエローモンキーの「Shout It Out Loud/狂気の叫び」・・・高校の学祭でクラスの男子生徒達がバンドを組んで、学生服にあのメイクまでして、楽しそうにKISSの曲を演奏していた。それと同じノリで、非常に才能のある人たちが、大好きなバンドの、彼らにとっての青春の1曲を喜々としてカバーしてるのが伝わってくる。
個性的な面々が揃っているが、いちばんクレイジーなのがPUGSによる「Detroit Rock City」。日本人でないと思いつかないこのアレンジ。おちょくってんだかトリビュートなんだか、とにかくハチャメチャで・・・・でも凄く上手い!
ONDA’S BOOZER BROTHERSの「Cold Gin」のヴォーカルはなんと「橋本さとし」とクレジットされているが、オリジナルに負けない位迫力のある歌いっぷり。
サイコデリシャスの「C’mon Love Me」はジーン・シモンズ自身が「スリージーでダークなムードが漂う。幻想的アレンジ。」とコメントしているように、オリジナルとは全くイメージが異なっていて面白い。
Rollyの「Nothin’ to Lose」、Diamond Yukaiの「Deuce」もノリノリで楽しい!!
「日本のアーティスト達もなかなかやるな!」と思わせてくれる1枚。そしてまた改めてKISSを聴きたくなる。
ヒーローズ〜ヴィヴァルディ・オペラ・アリア集
地味な歌ばかり歌っているカウンターテナーのフィリップ君ですが、これは英雄たちのアリアということで、輝かんばかりに華々しいアリアのオンパレード!こんなアルバム待ってました!フィリップ君の歌声は、、まさしく声のストラデヴァリ!この身長、この体格、この声帯、すべての偶然が重なって,みずみずしく、清涼で、繊細で、極上のシルクのようなこの歌声が生まれるのでしょう!歌声には「もののあわれ」があり、それでいて母音の逃がし方がなんともいえず温かく、お母さんの子守唄のような温もりがあるのです。ファルセットとはとても思えません。極めて自然な歌声です。今回は内ジャケも開けてびっくり!毛並みのよい、いかにも上品なお育ちのフィリップ君の写真がたっぷり。ルックスもいいもんネ。次はヘンデルのヒーローズを期待します!