G-SELECTION ∀ガンダム DVD-BOX 【初回限定生産商品】
ガンダムでなかったとしても素晴らしく、ガンダムであったことで、更に素晴らしくなった作品であると思います。
【お話について】
「牧歌的」や「世界名作劇場」と評される本作品ですが、物語の主軸はあくまでも戦争です。しかし、激しい描写は少なめで、人物のやりとりを中心にドラマが広がっていきます。正論のぶつかり合いや、善人の奮起が争いを生み、生活や大切なものが壊されることは、悲しいことなのだと思い知らされます。一方で主人公の友人のように、戦争で商売を成功させる人もおり、戦争の別の側面もきっちり描かれています。
そうであるのにも関わらず、なぜだか悲惨な気分にはなりません。むしろ爽やかな感動があり、温かい気持ちにすらなります。一話ごとに話が完成しており、続きが気になる展開でもないのに続きを見たくて仕方がないのは、その温かな気持ちをもっと味わいたいからでしょうか。さりげないユーモアや、それぞれに複雑な思いを抱えるキャラクターがそうさせているのかもしれません。いずれにせよ、このストーリーにしてこの温かな空気感は、計算だけでは生まれようのない奇跡のようなものでしょう。
【絵について】
「なんやこの変なだっせぇヒゲ野郎は!?」というのが私の第一印象でした。本編を見始めても、丸っこいスモーや、シャカシャカ走り回るガンダムは嫌いでした。しかし、∀が格闘戦で大立ち回りをやってみせたあたりで「ダサいけど角度によっては…」と思い始め、川で洗濯をした時には「これは考えを改めねば…」と思うようになり、ウォドムのビーム砲からキャンプ地を守る頃にはすっかり「ヤッベー!このヒゲめっちゃカッケーんすけどー!」となってました。
当初は、こんなものを作るだなんて頭狂ってんじゃないかと思っていましたが、今では私の方がcrazy for ヒゲです。文明はもちろんのこと、衣服の汚れまで洗い流してしまうヒゲが大好きです。もうヒゲ無しでは生きていけません。
流線形を主とするモビルスーツのデザインは、機能的な美しさや兵器としての禍々しさなど様々な表情を見せます。スモーは機械であるにも関わらず、肉体的な美しさがあります。カプルに至っては愛らしくて抱きしめたいくらいです。
思うにこのデザインは、劇中での活躍と相乗効果を生み、はじめて魅力的になるのではないでしょうか。今まで嫌っていた多くの人も、本編を見ていけばその虜になるかもしれません。
また作画は最近のアニメと比べると綺麗ではなく、ド派手に動くわけでもありません。しかし、素朴で神秘的な作品の雰囲気を良く表しており、その意味で必要にして十分な作画だと感じます。
あと、割とどうでもいいことなんですが、物語後半に登場する女性秘書の名前はケイサン・ダーカイといいます。どうでもいいですね。
新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop (2) 贖罪の輪舞 (下) (角川コミックス・エース)
TVシリーズの構成やOVAシリーズの脚本を担当された隅沢克之氏の手による小説であり、ガンダムW正統なる
続編ということで購入を決心しました。
前作より数十年後の未来、新たな暦MC(マーズセンチュリー)を舞台に、謎の計画『オペレーション・ミュートス』
発動任務を負った、一人のプリベンターの視点から物語は始まります。序盤から良く知る顔も出てくるし、ヒイロは
冷凍保存されてるし、と期待感を高める要素は盛り沢山です。
「贖罪の輪舞」と銘打たれた1,2巻は、あるメモリーに記録されたトレーズの過去、その人格形成に関わる
重要な出来事が、混沌の時代と共に語られていきます。この巻で明らかとなるヒイロの幼少時代にも注目です。
現在と過去が交互に展開される物語。大半を割く過去の記述には、前作に関わりの深い人物が多数登場します。
中には「こじつけ」と感じる設定も出てきますが、これはファンならではの贅沢な不満かもしれません…
反対に、例えば自身の持つトレーズ像と小説中のそのセリフとがかっちりと重なるような、これはまぎれもなく
自分の知っているガンダムWだと、実感できる場面もありました。
ヒイロの目覚めにより動きを見せ始める現在の物語。新たなガンダム?やパイロットの気配、そして未だ詳細
語られぬ「リリーナの今」などなど、先が気になる展開に星4つ付けさせていただきました。
GUNDAM LEGACY (1) (角川コミックス・エース 26-17)
1年戦争中心のガンダム戦場マンガです。
大半がサターンやプレステ2のガンダム・ゲームのキャラやエピソードが元になっています。
ゲーム本編を知らないとキャラやエピソードにアツくなれないので、大味な内容に思えるでしょう。
なので★3っつです。
完全オリジナルは最後のガデム艦長の話ぐらいですね。
旧ザクパイロットの代名詞、ガデム艦長がピンの話があろうとは…。(笑)
この話が一番面白かったかな?
メカの描き込みやキャラは良いので、1年戦争好き、中でもジオニストなひとにはオススメできます。
◎お気に入りの1コマ
P134.下段、フェンリル隊レッドチーム。
隊長機はろ獲したジム。いかにも終戦間際っぽく良いですね。
凶悪なサーベル様の武器も手作り感が出ています。(笑)
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇 (初回限定版) [Blu-ray]
作品の内容は、言わずもがななので気に入った点を。
メカの書き込みやブラッシュアップのメカの質感など、CGじゃない良さがてんこ盛りです。
あと、ウイングゼロとアルトロンの戦闘時のエファクトCGも、劇場公開時、違和感ありありでしたが、撮影し直したのか違和感
なくなっています。
画質は、言うまでもなく、ブルーレイ画質になっているので、ファンならば買って損はないと思われます。
新機動戦記ガンダム W OPERATION 1
私はこのCDを発売と同時に買ったのですが本当に驚きました。大抵のアニメ番組のサウンドトラックはOP&ED目当てで買うことが多く、なかなか1~2分程度のBGM曲が数十曲入っていたらとばしてしまう人も多いのではないかと思いますが、これはそんなことできません。
ガンダムWのイメージを決定づけた初期の名BGMの数々。聴いているだけでその場面が浮かんできます。驚くほど飽きずに聴きかえすことが出来、その度に血わき肉おどるといった感じです。
ガンダムWの音楽のクオリティーの高さに脱帽した1枚でした。