The Smashing Pumpkins: 1991-2000 - Greatest Hits Video Collection [VHS] [Import]
曲の良さ、ビデオの良さを合わせて3曲選ぶと、僕の場合「TONIGHT,TONIGHT」「TODAY」「1979」になります。ちなみに、「UNTITLED」はカーソルを「EXTRAS」に合わせ、そこで「←」キーを押すと見ることが出来ます。
Zeitgeist
イイ内容です。かなりイイです。
最近UKに牛耳られた感のあるロック畑に投下された
USロック爆弾となりうる作品と言っても過言ではない筈。
ズワンやソロで出し切ったメランコリックな要素は押さえ気味で
自然に楽器鳴らした感のあるナチュラルなヘビーサウンドとメロディや
ジミーのドラムアプローチのセンスの良さが
聴く人を心地よく高揚させてくれます。
イハ氏不在は寂しいですが、騙されたと思って聴いてみる事をお勧めします。
オセアニア
前作のEPでも少し昔に感じた特別なメロディやビリーならではの感覚が戻ってきているのかな?とは感じていました。
ですが、現メンバーでの最初のEPのあまりにも70’s的なプロダクションや少し懐メロバンド的な感じに終始してしまった来日公演(それはそれでとても楽しかったですが)を観て、
楽しげに前向きになっている感じは伝わっていましたが、スマパンらしい緊張感のある張りつめた演奏や儚げなメロディやアンサンブルは望めないものと思っていました。
全盛期の作品には時代の空気感という現在では獲得できないものもあったと思います。
それ故に今でも評価が高く、現在、最高傑作と呼ばれるメロンコリー〜やサイアミーズ〜はその時代とバンドがリンクして生み出された奇跡のようなものだったと感じます。
そんな中、復活を果たしたものの、前作Zetigeistも含めて消化不良なところがあり、今作も正直不安でした。
しかし、レコードに針を落とし、音を聴いた時に「スマパンが昔の感覚に戻っているんじゃないか」という感じを受け、気がつくとリピートを繰り返している自分がいました。
以前とは表面的な音色の部分は違うものの、現メンバーとの関係が良いことや、このメンバーで傑作をつくる!と吹っ切れたであろうビリー・コーガンのアーティストとしての気合いが随所に感じられる良作に仕上がっていることに気付き、聴き込むにつれて感動しました。
70年代的な要素が増え、オルタナ的要素よりも、より大きなロックに寄った作風に変わっていますが、メロディや楽曲にどことなく感じられる儚さや切なさがあり、
これが自分がスマパンに求めていたものだったんだなと思うと同時に新しいパンプキンズもまぎれもなくパンプキンズだと感じられる曲が詰め込まれています。
一曲、一曲が丁寧につくり込まれていて聴けば聴く程引き込まれます。一聴してグッと引きつけられるところは以前に比べて減ってはいますが、その分長くリピートして聴きたくなります。
正直に言うと期待はしてなかったのですが良い意味で裏切られました。ビリー・コーガンと現メンバーのアーティスト、バンドとしての底力を見せつけられた思いです。
メンバーの関係が今は良好な為か緊張感という点では昔のパンプキンズにあったものが欠けてはいるとは思います。
ですが、その分、優しさや包み込むよう新たな魅力も獲得しているように思います。
通して聴くと非常に爽やかで清々しい気分になります。
星を一つ減らしたのは今後、これ以上の素晴らしい作品をこのメンバーでつくってくれるのではという期待を込めてのものです。
zetigeistでがっかりした人(私ですがw)も是非手に取って欲しい作品です。純粋に曲が良いです。
あとドラムのマイクが馬鹿テクになってます。時折、ジミー・チェンバレンが乗り移ったかのようなプレイも聴かせてくれます。
ビリーに相当しごかれたのでしょうねw。
ジェイムス・イハのソロも素晴らしかったですが、お互いにこのような作品を生み出してくれるなら今の状況も良いのかなと思います。
良盤です!!
Smashing Pumpkins: Vieuphoria [VHS] [Import]
~サイアミーズ時代映像です。ライヴ映像は一曲ごとに違うものです。ドイツでのライヴ映像ではビリーがなんちゃってドイツ語で一生懸命「コップ投げないで」と言っていたり、Slunkは若い森口博子や三宅裕司が司会のEXテレビ出演分です。Cherub RockとMayonaiseのアコースティック演奏は見ものです。ライヴ映像のほかにも、メンバーのカウンセリング風景や、インタビュー、何故かイハのマッサージ風景や愛犬、そしてライヴ会場に来ている人のインタビューや、The Frogsの映像なんかもあり、多種多様でまさにテンコモリなビデオです。