黒鷺死体宅配便 (1) (角川コミックス・エース)
大塚英志が原作なんだよ、といえば、ああーたしかにそんな感じ。
というような会話が成立する程度にグロと皮肉が備わった漫画だ。
仕事は文字通り、死体を宅配すること。お客は、死体。
仕事の流れがほぼおきまりなだけに、話筋としてはマンネリ気味だ。
しかし、死体を通して見る世間の冷たさ醜さに惹かれようものなら一気に読んでしまうだろう。作者は、死体が動く恐怖を見せたかったようだが個人的には死体の生前の人間関係を中心とした世間を見て欲しい。
黒鷺死体宅配便スピンオフ 松岡國男妖怪退治(1) (角川コミックス・エース 91-19)
私見を添えておきたいと思います。
これは妖怪退治というよりは、妖怪譚なので、さらに大切なのは、松岡國男も妖怪に立ち向かうことによって、観察者というよりは妖怪譚の一員と化しているということです。
先日亡くなった谷沢永一氏は、柳田國男氏については、全集を読みとおすことが大切である旨を何度か説きました。その上で、氏の持つ直観と分析の力量が、妖怪のように思えてくるのならば、それは少し手間がかかってはいますが、無理のないことのように思います。
あるひとの書いた文章によって人品骨柄がわかるならば、それは言葉の力でしょう。
黒鷺死体宅配便 (15) (角川コミックス・エース 91-21)
ホームレス老婆、首なしライダー、テロの話等テーマはバラエティに富んではいますが、
良くも悪くもいつも通りの安定した黒鷺たちの活躍です。
カバーが黒くなった11巻くらいからキャラクター掘り下げた話になると勝手に思っていけど、
15巻でもメンバーの過去やこれからの展開はほとんど掘り下げられていないので、
当分はこのお決まりの展開が続きそうです。
なんか煮え切らないというかそんな印象を受けますが、気になるので買ってしまう黒鷺死体宅配便。
黒鷺死体宅配便 (2) (角川コミックス・エース)
死体の願いを聞き それを利用して稼ぐことを思いついた
学生達、、、。
今回は 同じように死体を利用した会社楡セレモニーと
やりあうことになります
お互いにしたいを利用した商売ではあるけれど、、。
一巻では 死体の声を聞くときにでてきた 謎の平安装束の背後麗が
急にでてこなくなりました
これも謎?
一巻は読み切りでしたが 今回は 部長の過去にふれていることもあり
2巻のほとんどが 部長の話でした