さくらの唄(上) (講談社漫画文庫)
読んでいて、これほどグサグサ臓の腑に突き刺さる漫画も近年稀だと思います。
読む進めるのが辛い漫画です。でも引き込まれる。でも面白い。
作中、つげ義春のパロディとかがぽろっとこぼれてくるところなどにも味があります。
日活ポルノや官能小説を昇華してアングラ演劇風味の正統青春漫画を確立してしまった
安達哲氏の力量はまさに天才的です。
バカ姉弟 (3) (ヤンマガKCデラックス)
タイトルの漢字出すの大変でした。
それくらい名前にも素性にも、お母さんにもお父さんにも
なぞの多い地主家。(隠し財産発見か?)
ましてや、御寧崇にいたってはもはや人間ですらない可能性が・・・。
蕎麦打ち名人なのか、それともスイマーか、
いやいや超能力者か、さすらいの柔道家か、
はたまた宇宙人か。
謎が謎を呼ぶ超本格御気楽小人生劇場。
でも、虹のもと(?)は大事にする正真正銘の子供。
くそ、ちょっとかわいいぞ(悔)。
何なんだ?
果たしていったいこの先に解明が待っているのか?
何もないんだろうなぁ~…たぶん、それを作者も知らないから。
ゆえに、どうなるのか誰も知らないんだよなぁ~。
バカ姉弟 (2) ヤンマガKCデラックス
1巻を買ったかもしくは
買うかどうか迷っているあなたはまず買って読んでみてください。
さらに、なぞが深まります。
まず、地主おねいと呼ばれる彼女。その知識の深さ大人顔負けです。
だいたい、パンタナール湿地帯というものを
普通の3歳児が知っているかということです。
はたまた、銀行で現金を20万円下ろすところとか、
今の世間から考えると非常に危険では?とか。
しかし、そんなことはどうでもいいのです。
なんせ、彼彼女は逃げ足はチーター並み、考えは猫並み。
と、育ち盛りの子供そのまま、こんな経験ありますよね。
歩き始めた子供は、目を話すとどこに言ってしまうか分かりません。
まさにチーター並み、でも、言葉が出てこなかったり、
物事の上っ面で判断したり、考え方は猫並み。
世のお母さん方は、この漫画を見て
うちの子もそうだわと思っているでしょう。
安達哲氏のバカ姉弟 そんな家庭に一冊いかがでしょうか?
バカ姉弟 (1) ヤンマガKCデラックス
~あるようでないような、あって欲しいような、微妙な世界が作品全体に流れています。
週刊誌でちょっとずつ楽しむのもいいですが、本として手元に置いて疲れたときにちょっと読むのもおすすめです。
ページをめくれば、きっと新しい発見があります。
~~
思わずほほえんだりはらはらしたり、自分もご近所の一員になって、姉弟の生活を見守っている気分になれちゃいます。バカ姉弟の世界に引き込まれること間違いなし!
下手な哲学書より考えさせられちゃうかも。~
バカ姉弟(5) (KCデラックス)
巣鴨に放し飼い状態で住む不思議な双子の姉弟の物語。ご近所の皆さんに愛され、世界中行く先々で愛され、読者にも愛されてきた幸福な「小さき神々」ですが、なんと五巻に至って単行本読者にとってはビックリの展開になっています。バカ姉弟が…成長しています!大きくなっちゃいました!ええ??オネエはウィーンに留学してピアニストの道を歩んでいます。弟クンは東大生です。
もしかしてこれは最終巻なんでしょうか?それとも『バカ姉弟』成長編としてこのまま続くのでしょうか?どなたか教えて下さい。そりゃあこのまま成長しないバカ姉弟で十巻まで続けられるかという不安はありましたが…嗚呼、もうあのまんまるい二人がチョコチョコ歩き回り幸福を撒き散らす姿には出会えないのか?
動揺の五巻となりましたが、相変わらず絵を見ているだけで幸福感がやってくる稀有な漫画です。まんまるくて妙に礼儀正しいバカ姉弟がチョコチョコ徘徊する日本の街並みと野山にずっとウットリしていたかったけど。六巻はあるのか!?