フランケンシュタイン 娘の復讐/死なない頭脳 [DVD]
「フランケンシュタイン 娘の復讐」
死体を掘り返しては日々、人造人間の開発に挑むフランケンシュタイン男爵。
完成間近に医大を卒業した娘が戻って来て、狂気の父娘によって人造人間が
完成するのだが・・・。71年イタリア映画。マッド・ドクター物には、大きく
三つに分けると、ひとつは現状の医学レベルには満足できず、さらに高めよう
とするチャレンジャー型、次に愛する者を救うため心を鬼にした人情型、最後
はなんでもいいから人体実験したがるサディスト型がありますが、本作に当て
はまるのがチャレンジャー型です。この作品の面白い所は、娘が関わってくる
事でマッド・ドクター映画定番の「フランケンシュタイン」からの脱却に成功
しており、娘役のロザルバ・ネリの妖艶さも、本作には合っていると思います
。助手がクラクラくるのも分かります(笑)。日本未公開作品らしい。一味違
うプロットが印象的でした。これ以上書くとネタばれしそうなので。★4個。
「死なない頭脳」
自動車事故で首だけになってしまったフィアンセを、特殊な血清を使って生存
させる事に成功した外科医のビルは、胴体を捜しに街に出るが・・・ 62年
アメリカ映画。本作は人情型ですね。「何で首だけになってしまった時点でフ
ィアンセは死なないの?」等、つっこんだらきりが無い位、ツッコミ所満載の
映画でした。TVタイトルは「美しき生首の禍」。レトロムービーで発売中の
同タイトル作品と同じっぽい。そこそこ楽しめました。★3個。
ミレニアムゴジラベスト/伊福部昭 東宝特撮映画傑作集
伊福部昭氏の手がけた東宝特撮映画作品の代表的な30曲が、リマスタリングで見事によみがえりました。
これまでのCDより確実に音が良いうえに、モノラル音源を、技術的にステレオ化されており、音に広がりがあります。
収録作品も「ゴジラ」第1作の足音から始まり「メカゴジラの逆襲」まで(ここで止めているのも正しい判断)、
「ゴジラ」シリーズだけではなく「地球防衛軍」「宇宙大戦争」「海底軍艦」ほかの特撮作品も網羅しており、
タイトル曲やマーチのほか曲の配置のバランスも良く、これ以上はない選曲でまさにベストの出来で、おすすめです。
ブックレットでは、各曲の解説も収録、ジャケット・イラストは開田裕治の描き下ろしです。
フランケンシュタイン 死美人の復讐 [DVD]
DVD Packageに『生きて添い遂げられなかった男女が一体の人造人間に!』とあるように体は女、
そして魂は男女の二面性を備えた人造人間が、男をGuillotineによる処刑に追いやった不良たちに復讐を遂げる物語。
Frankenstein Seriesの中で唯一、Monsterが姿を現さないので、恐怖度はかなり低いが、
Hammer Pro製作だけに、おどろおどろした雰囲気の中、Sexyな女人造人間が1人又1人と復讐を遂げていく内容は
昨今のStoryは有って無い様な凡百のHorror映画とは1線を画している。
又、聳え立つ処刑台を映しながら、James Bernardの何時もの音楽が流れるOpeningは「吸血鬼ドラキュラ」を彷彿とさせ、
Hammer Fanにとっては『きたよ、きましたよぉ』と映画に対する期待感は募るばかり。
Frankenstein SeriesのMonsterは毎度、悲劇的な最期を遂げるのだが、今作においても同じ。
但し、ピーター・カッシング演じる男爵は自分が作り出した人造人間が3人もの人を殺害したにも拘らず、何のお咎めもないのは如何なものか。
まぁ街のダニ退治をしてくれたと言う事で許されるのでしょうか???
今作の特筆事項は何と言っても人造人間クリスティーナを演じるのが元Playmateのスーザン・デンバーグだと言う点だろう。
映画出演は2本だけのようで、殆ど素人に近いのだろうが、演技は中々しっかりしている。
Frankenstein男爵が作り出したSexyで妖艶な人造人間なんて、洒落てると思うのは私だけか!?
フランケンシュタインの逆襲 [DVD]
ハマープロダクションホラー映画第一弾記念するべき作品。B級映画と呼ばれていたが、実は一級品であります。アメリカは、プライドが高くユニバーサル映画のイギリス版リメークとして、コケ落としたが、真実は違うのである。 配給元のユニバーサル映画会社は当時TVブームで倒産寸前でした。が、この作品により、フランケンシュタイン及びドラキュラシリーズは、クリストファー・リー、ピーター・カッシングのコンビにより、大ヒット、ユニバーサル映画会社は蘇りました。オリジナル以上の恐怖を提供出来たのである。この作品は、人間の心の弱さ、高慢さを一体の人造人間という形で表現している。本質的に怖いのである。CGではなく、手作りの結晶です。一度は見る価値あり。