Grand Funk
邦盤は1970年2月リリース USでは1969年12月
3作目「Closer To Home」を聴いて驚き、慌てて買いに走った中学二年生の自分が懐かしい。2作目は出だしからもっとワイルドな音だったので「こりゃいったいなんなんだ!?」と呆然として聴いていた。
「孤独の叫び」はヘッドフォンをして大音量で神経を集中させて1音1音圧倒されていた。演奏力云々をいう奴等が当時からプロもアマも多かったが、彼らは恐らく既に演歌を聴いたり廃業しているだろう。このシンプルな力強さこそがROCKなんだってことを、当時認められなかったのは全く以って歴史的誤算。テクニックの前にエモーションでしょう!。Rock本来の根源的な定義である、その熱さ、躍動感が全て詰っている名盤。銘盤。命盤。
そしてこのジャケット。赤地に白抜きでWild極まりない3人の姿である。RockAlbumのジャケットでストレートに内容を伝えている傑作である。同年11月の「Live Album」も同様。格好良すぎて嫉妬する。
Living Legends of Rock & Roll [DVD] [Import]
リージョン1という難点を除けば、もっともコストパフォーマンスの優れたミュージックDVDのひとつといえます。何しろ、今もバリバリの現役であるSTYXやクリストファー・クロスはもとより、御大マーク・ファナー(GFR)、ジョン・ケイ(ステッペンウルフ)が登場し元気な姿を見せてくれます。タイトルにある”生きた伝説”とはよく言ったもの。(しかし、久々に見るマークの拳を突き上げるシーンは実にかっこいい!)これら超ベテランと若いサポートメンバーのコンビネーションも絶妙で、オリジナルナンバーを彷彿させる堅実な演奏が印象的。他にも70年代、80年代のロックシーンを盛り立てたバンドが数多く登場し、ほのかな感動的を与えてくれます。
Greatest Hits
グランド・ファンク・レイルロードのベスト盤ですが、この大地に根ざすような
骨太の音はブリティシュ・ロックにはない彼ら独自のものでしょう。
とにかく聞いていて爽快です。理屈抜きで楽しめます。
このアルバムは抜群に音質が良くベースの弦のうねりが聞こえるようです。
各パートのバランスも良くて言うことありません。
この価格では超お買い得だと思います。
E Pluribus Funk
1971年11月リリース
当時、高校受験を控えた時期にレコード屋で何の前振りも無しにストンと飾ってあったGFRの輸入盤新譜。「うぉーー」と叫びながら走って家に帰って聴いた。前作「Survival」での落ち着いた演奏から身に付けた(?)大人の演奏ながら力強い演奏振りに改めてこのBandの実力を知った。
でも、Bandはこの時期デビュー以来のProducerだったTerryNightと金銭面でのTroubleを抱えており、緊張感も感じられる音になっている。この時のMarkFarnerのギターは白のGibsonSGCustom。これは当時GFRの前座(!)を担当したHumblePieの故SteveMariotteから貰ったものらしい。当時の交流が羨ましいね。
このLP、ジャケットもまん丸で収納に困った記憶がある。中身のLP盤がゴロンと転がって出てきちゃってさぁ・・。懐かしいねぇ。
個人的にGFRに熱狂したのはここまで。次の「Phoenix」は駄作。4人組になった彼らのPOP路線は、例え「We Are An American Band」が名盤であっても受け入れられなかった・・一般のリスナーになりました。ごめんなさい。3人組での印象(衝撃)が強すぎたのです。それでも最後の最後でヤッテくれたのが1976年の「Good Singin' Good Playin'」でしたねぇ(^0^)V。