21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)
「サバイバル・バイブル」は著者の独特の価値観・経歴・行動原理等がマイルドな皮をかぶって実は非常にディープに凝縮されている本だといえる。いわば柘植久慶を知るための基本書の1つ。言うまでもないが、「女子高校生のセンティメンタリズム」、「コンヴィニエンス・ストア」、「タンジャンサウジャ」など柘植節も炸裂☆
米陸軍サバイバル全書
原発事故の見とうしがつかない今、食料は何が安全か詳しく掲載されています。
マスゴミは放射性物質の海への汚染は限定的とか言って、お魚は安心、安全とみたいですが、陸上より海の生物の放射性物質の汚染のほうが深刻だそうです。
首都直下地震“震度7” (PHP文庫)
老若男女、日本人と外国人そして城南、城西、城東、都心、湾岸等あらゆるエリアで色々な登場人物が出てきます。そのため直下型地震が発生しても湾岸の高層マンションと城西の戸建てなどの被害の違いが分かり現実味のあるシミュレーションが出来ていると思います。本書を読んだ直後は高速道路に乗ったり、地下鉄に乗ったりする事が心配になるくらいでした。しかし残念ながら本書に出てくる登場人物の多くが通常持ち合わせている以上に地震や地理について知識が豊富であるため現実からかけ離れている気がします。筆者とすればそれら登場人物の会話の中で東京の危険なエリアや現代建築の安全神話に対して警鐘を鳴らしているのでしょうが、実際には極度のパニック状態でこのような会話はありえないという場面が多く見られました。その分星一つ減らしておきます。
詳説<統帥綱領> (PHP新書)
この統帥綱領はビジネスへの応用という趣旨で執筆される事が多い。本書は、統帥綱領だけを解説しており、平易な現代文の解釈は解り易い。ここで止めておけば逆に値打ちが遺るものを・・・。わざわざ取って付けたようにビジネスへの応用を無理矢理こじつけて追記するから良くない。企業経営が軍隊や戦争を手本にする時代はもう終わったという事を早く認識して欲しい。仕事で真似していたら会社が潰れて行くだけである。
TSUGE(柘植) アタックサバイバル TS-1
今回、東日本大震災で被災しました。水、電気、水道という、都市機能のインフラがストップした中で、実際に生活していましたが、幸いにして、このナイフを最大限に利用する場面には遭遇しませんでした。鋼材の強度が高く、薪割りに使ったとき、コンクリートやアスファルトを刃で叩いても問題ありませんでした。ちょっと山間部に入っていた時などなら、もしかしたら役に立つ場面があったかもしれません。都市部では、通常の梱包開封作業すら震災期間中は発生しないため、ナイフより、アルコールバーナーや浄水器などの方が役に立ちました。このナイフのデザイン・使用法などに関しては、柘植氏の書籍にあたってもらうほうがよいでしょう。サバイバル関係の書籍の中で紹介されていました。自分自身で研ぎ、刃を付け直したのですが、ダイヤモンド砥石でないと刃の角度を調整できませんでした。一度、きちんと刃を付けるとしばらくは研がずに使用し続けることができます。著書の中では、車の屋根の部分をこのナイフだけで切り裂き、中の人を引っ張り上げる様子が紹介されていました。コツはあるにしろ、このナイフなら可能でしょう。なお、サバイバルキットは付属しません。ポーチだけです。アイトール社のジャングルキングも所有していますが、そちらは峰のセレーション様の部分がノコギリとして使用可能だったりサバイバルキットも付属する分、汎用性は高いと思います。特に、パラコードがシースに巻いてあるため、今回の津波のようなときには、生存性を高めることになりそうです。私は付属のポーチにパラコード、針金、コンパス、ホイッスル、マッチを入れています。震災期間中は車に放り込んでおきましたが、最近は安全を考えて家の中にしまってあります。こういうものが実際に必要とされることがない平和な環境で、薪割りにでも使っている方がいいのかな、と思いつつ、時折、眺めています。