Here Today Tomorrow
シュガーキューブスの中でも評価が低くなっている今作ですけど、個人的にはかなり好きです。1stがただものじゃないインディバンドだ!と思わせるのに対しこの作品はシュガーキューブスのおばか趣味炸裂の内容で、まぁ、なんというか聞いていてかなりだらんとした気分になって笑えて和めます。
だいたいにしてアイナーは小さなトランペットを持ち、ビョークの声を邪魔しそうな声で喚いてるし(メンバーはこれをダダイズムだと言い張った)、その後ろで平然と演奏し続ける4名がまたおかしい。ライブではマイクが二つ並んでいて、アイナーとビョークのコントみたい。で演奏んときは二人でおもいっきししゃべってる、でも歌うところになると真面目に歌いだす。
ほんと、見てるだけでも飽きないバンドでした。
音としては、シュガーキューブスの前身バンド、kuklのほうが実験的で今聞いても革新的ですが、違う意味でシュガーキューブスは愛すべきバンドだったと思います。
このアルバムではプラスチックに関して熱く歌っているDear Plastic、Eat The Menu、Speed Is The Keyなど良いです。あのビョークが「ププププラスチック!!ーーーっ。。。」と歌っていること自体なんだか凄い。。。なにげにメロが凄く良い曲が多いし、疲れた時に聞くとかなり良いと思います。(んが、逆にテンションにすいていけずに疲れる人もいたりして。。。)
しかし、このバカっぷりとは裏腹に、アイナーは大学で講師をしていたり、他のメンバーは俳優、作家、詩人などなど、色んな分野で活躍するアーティスト集団でしたね。
ザ・グレート・クロスオーヴァー・ポテンシャル
パチパチと電気がはじけるような音楽。奇想天外。遊園地!!?どんな言葉で表そうとしても上手くいかないのがビョークミュージックの世界。そんな彼女のひとつの到達点が垣間見える。
★参考★
全14曲中、1~5曲目までが、1Sアルバム「ライフズ・トゥー・グット」に、6~9曲目が、2Sアルバム「トゥデイ・トゥモロウ・ネクスト・ウィーク」に、10~最後までが3Sアルバム「スティック・アラウンド・フォー・ジョイ」に収録されている。
Great Crossover Potential
現在はソロで活動しているアイスランドのアーティスト、ビョークが、解散まで所属していたバンド、「シュガーキューブス」のヒット曲集。10代のビョークの、透明感と強さのあるヴォーカルが魅力的。
シュガーキューブスは初めてだったが、全体としてはポップで爽やかな感じで、予想していたよりずっと聴きやすい。でも、歌詞はとってもシュール。