The Bourne Supremacy
続編もの・スパイ映画でここまで凄まじい音楽は後先出るか出ないか…‥。
マットデイモン演じる寡黙なジェイソンボーンという男を音楽で表すとこうなる。作品がスパイ映画の一級品ならば音楽もまさに一級品。格好いいだけでは済まされないのがボーンシリーズ。上っ面では語れない類を見ないサントラと言えるでしょう。
個人的に好きな11曲目は本当に凄い。カーチェイスに使われる曲なのですがテンポが非常に良いのと本編カーチェイス後半のトンネル内での音楽はまさに胸を締め付けられるほど息をのむ。
そして、エンディングに至ってはまさかの前作の使い回し…‥ではなく、素晴らしいの一言。ボーンのテーマ曲としてこれ以上のものはないでしょう。本編最後の続編への期待に引き付けさせといてジェイソンボーンが去ると同時に流れだすこの曲、もう言うことないです。次回作のエンディングにも使用して欲しいですね
ジョン・パウエル氏だからこそ成せたこの作品、この世界観を一層引き立たたせてくれるのはこのサントラ。
ボーンシリーズを好きな方、またはスパイ映画好きな方には是非、お薦め致します。損は絶対にしないはずです。
そして、3作目となる『boune ultimatum』の公式ページを見る限りではまたやってくれそうな勢いですね。予告編に使われる音楽もまた引き付けられます。
気になる方は見てみて。
ジェイソン・ボーン ツインパック [DVD]
3部作の完結版、アルティメイタムはアメリカでは8月上旬から今なおロングラン上映しています。もう絶対見るべき完成度の高い作品になっていますが、劇場へ足を運ぶまえに、是非、このツインパックでおさらいした方が、より楽しめると思われるので、この値段なら買いだと思います。それでパート3は特典付きの2枚ディスクを購入しようと私は思っています。
オリジナル・サウンドトラック「ボーン・スプレマシー」
ジェイソン・ボーン・シリーズは、現在われわれが観ることのできる最良のアクション映画のひとつであるといえるだろう。
ダグ・リーマン(Doug Liman)とポール・グリーングラス(Paul Greengrass)という新しい感性をそなえた監督により生みだされたこのシリーズは、事実上、ハリウッド映画における21世紀のヒーロー像を変容させることに成功した。
この映画を非常に優れたものとするのに、大きな貢献をしているのが、イギリス出身の作曲家ジョン・パウエル(John Powell)による音楽である。
しばらくのあいだ、パウエルは、ハンス・ズィマーの主催するメディア・ヴェンチャーズと関係をしていたが、ハリウッドにおける自己の足場を固めると、そのことに呪縛されることなく、すぐに独自の道を歩みはじめることに成功した数少ない作曲家のひとりである。
周知のように、ハリウッドのアクション映画における音楽の「方程式」は、ジェリー・ゴールドスミス(Jerry Goldsmith)が確立したが(因みに、ジョン・ウイリアムスは、そうしたところとは離れたところで、純粋にひとりの偉大な存在として君臨する純粋な作曲家であると思う)、個人的には、1990年代には、既にゴールドスミスという作曲家の感性そのものは既に時代遅れのものとなりはじめていたと思う。
そうした空白のなかに登場したのが、たとえばジェイムズ・ニュートン・ハワード(James Newton Howard)であり、また、ハンス・ズィマー(Hans Zimmer)であったのである。
ジョン・パウエルの音楽を聴いていると、わたしは、ジェリー・ゴールドスミスにはじまり、ジェイムズ・ニュートン・ハワード等を通して継承されてきたひとつの伝統がたくみに引継がれているような感覚を覚える。
ゴールドスミスの作品は、即興の感性が希薄であるためにか、微妙に「型」に縛られた音楽に聴こえる。
実際、正直なところ、今日の感覚で聴くと、とりわけ晩年の作品の多くは、少々ダサイとさえ思う。
しかし、ハワードやパウエルの作品に対しては、そうした感覚を覚えることはない。
しかも、そこには、たとえばメディア・ヴェンチャーズ所属の作曲家の作品が漂わせる機械的な空疎さがない。
この「ボーン・スプレマシー」(The Bourne Supremacy)は、ジェイソン・ボーン・シリーズの第2作であるが、そんなジョン・パウエルの魅力がもっとも端的に表現されていると思う。
とりわけ、“Berlin Foot Chase”と“Bim Bam Smash”という華麗な追跡シーンを演習した楽曲は、既に古典的な価値をもつということができると思う。
ボーン・スプレマシー 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
ジュネオン・ユニバーサルさん、偉い!
新作でBDとDVDをセットにするのには反対意見が多いですが、今作のようにその発売時期からしてDVDソフトを持っているユーザーが多いような作品については、この販売方法は「あり」だと思います。
僕はこのBD&DVDセットを3作品購入し、その代金の穴埋めとして既に持っていた単品DVD3本を中古屋へ売りました。
既にDVDを持っているのにその上単にBDを買うのは財布に非常に厳しく、今回のようにせめていくらかでもお金を取り戻せるようにできるのはありがたいです。
DVDレコーダーがまだ現役で使えるので、「保険」としてDVDが手元に残るのは僕としては安心です。
作品そのものの感想を。
僕は3部作の中でこの作品が一番好きです。
勿論3作目も大好きですが、主人公が追跡する(或いはされる)シーンが異常に長く、緩急の「緩」がほとんどないように感じられたからです。
とはいえ、御贔屓のスコット・グレンや、「ドミノ」のエドガー・ラミレス(儲け役!)が出演しているので大好きな作品には変わりありませんが。
この2作目で特に好きな所は、終盤ジェイソンが「ある人物」に会いに行く所です。(恐らくこれをお読みの方は殆どご覧になっているとは思いますが、念のため詳しくは伏せます)
今までのアクション・ヒーローで、こんな行動をとった主人公がいたでしょうか?
ラストでパメラ・ランディに電話をかけるシーン、そして続けて流れるMobyの「Extreme Ways」、最高です。
The Ultimate Bourne Collection [Blu-ray]
商品が届いて中のパッケージの裏のAUDIO欄を見たら、
「English DTS-HD Master Audio 5.1;French,Italian,German,Ispanise,Japanese DTS Surround 5.1」
と印刷されていました。(ちなみにSUBTITLE欄は15言語の表記)
という事で、上の「登録情報」の言語は2011年11月5日現在で、「英語」のみでしたが、
「商品」そのものは、上記の通りそうでははありませんでした。
英語がネイティブでない、”吹替派”の私にとっては嬉しい誤表記。
言語が「英語」だけという商品を初めて購入する私は、
「確定ボタン」を押す事に、1週間くらい猛烈に躊躇していたからです。
PLAYボタンを押し、再生が始まり、平田広明さんの声が聞こえた時のHappy!な私の気持ちが、
どんだけ高かったことか・・・