アンダルシア 女神の報復 プレミアム・エディション [DVD]
続編は見続けたいけど…無理に作らなくてもいいかな^^;
アマルフィは観光とリンクさせてたからなのか
「イタリアに行ってみたい」という美しい舞台で謎解き
というイメージ。初回プレミアムエディションの内容も
充実していて、ポストカードの他にもミニチュア・プレスや
旅行ガイドなども付いていて、ビギンズも本編に負けないくらいに
面白かった。・・・だからなのか
今回のアンダルシアはグロさが凄いというか
スタッフの拘り方がマニアック過ぎて言われなければ気が付かない所とか
言われたところで舞台裏を知って、観る事になるから物語に没頭できない…
今までと比べ拘り方が違う方向に行ってる気がした。
「繰り返し観て欲しい」と織田さんも監督も言ってるけど
踊るは繰り返してると違った観かたが自然に出来る作品に対して
アンダルシアは妙な疲労感が残る。。。
今回のプレミアムエディションの特典もミニュチュア・プレスもなく
作ってないからビギンズみたいなのも無いし淋しい感じがした。
せめてミニュチュア・プレスを付ける拘りはあっても良かったのでは?と^^;;;
黒田シリーズは大好きで、織田裕二ファンなのに酷評ばかりで
心苦しいのです。アマルフィが凄すぎたので無理して
「二作目以降は」にならない事を願います。
もし三作目があるならビギンズ超えはして欲しい。
最後に出演者は、ものすごく豪華です!
奪取(上) (講談社文庫)
97年度版 このミス 2位
96文春ベスト 10位
第50回 日本推理作家協会賞 長編部門
平成9年度 山本周五郎賞
本作品は「偽札づくり」をテーマとしたミステリー。
軽快なテンポで進むクライムノベルである。作者の他の「取引」「震源」などの作品と同様、本作品も綿密な取材に基づいて作られており、本作品を読むと、自分も偽札を作れそうな気になってくるから不思議である。また、ボリュームたっぷりでありながら、一気によませるあたり、さすがである。
一方、あえて難をあげるとすれば、「エピローグ」である。さまざまな妨害に遭いながら「偽札づくり」を成し遂げようとする主人公達にどんどん感情移入し、上下巻で900ページ以上を読むことになるのだが、このたった5ページの「エピローグ」によって、作品による充足感が損なわれたと思うのは私だけだろうか?
面白いミステリーである。しかしこの「落語の落ち」のような「エピローグ」をあえてつけた意味が理解できない。
灰色の北壁 (講談社文庫)
≪「ホワイトアウト」から10年。渾身の山岳ミステリー≫と帯に有りますが、「ホワイトアウト」の様な本格冒険ミステリーを期待すると肩透かしを食らいます。ただ、さすがに真保裕一だけあってどれも山を舞台にしたちょっと感動もののミステリーとなっています。3編の中では最後の「雪の慰霊碑」が一番と思いましたが、3人の主人公の思いが今一歩伝わってこない。もうちょっと長く掘り下げて書いてほしいなと思いました。やはり、山岳小説は新田次郎の「孤高の人」(かなり古いか?)や夢枕獏の「神々の山嶺」(得意の超伝奇バイオレンス小説ではありません)の様にピュアで骨太でストレート一本勝負でないと…。
覇王の番人(上) (講談社文庫)
歴史がブームである。歴女なるものも存在する。そのブームに乗ったわけではないだろうが、著者初めての歴史小説である。主人公は明智光秀。光秀といえば、戦国時代のスターである信長を裏切って殺したというマイナスのイメージが強い。
光秀はなぜ信長を裏切ったのか。この小説では、冷酷な信長に対して、光秀は慈悲深い武将として描かれている。しかし、ある出来事をきっかけに信長がいなければ…と考えるようになる。この作品では、これまでにない歴史解釈をしている。単なる歴史ブームに乗っかった本ではない。この小説を読むと、光秀がまるで正義を貫いた男といった印象を受ける。本当にそうならば、これまでの歴史観がくつがえされることになるだろう。光秀が優れた武将であったことは間違いないようだ。しかし、味方とすべき人物を間違えたことが敗因となった。この小説が真実かどうかは別として、歴史はドラマチックだと改めて思う。特にこの本の時代(戦国時代)は個性豊かな武将が多数現れ、その駆け引きや戦いは非常に面白い。星新一のショートショートに、歴史がここまでドラマチックなのは「歴史の神がいてカギとなる人物に指示を出していたから」と結論付ける作品がある。本書のような小説を読むと、さもありなんと思ってしまうほどこの時代は魅力的である。「歴女」にお勧め。