ジャック・メスリーヌの生涯――世界を震撼させた犯罪王 (ハヤカワ文庫NF)
刑務所に拘留中に書かれた過去の犯罪を中心としたその赤裸々な内容は、自身の裁判に不利に働く可能性も十分にあった。しかし、本人も社会復帰をあきらめたからこそ書いた本だともいえる。
基本は社会・体制に対する憎悪と、家族・仲間・女達への愛情で貫かれている。コントロールできない感情が渦巻く。
2部構成で、第一部は本格的な刑務所生活が始まる前のこと、第二部は収監、脱走の日々がつづられる。
特に第一部は50年代、60年代の白黒映画のようなヨーロッパの雰囲気を存分に感じさせ、上質のノワール小説のようだ。
そして当然のことながら、小説よりも生々しい。
モンテ・クリスト伯 [DVD]
モンテ・クリスト伯
長年かかり、やっと手に入れました。
本では何回も読みましたが、頭の中では岩窟王ばかりに思い込み
岩窟王で検索しても見つからなくて、最近、モンテ・クリスト伯と新聞に載っていて
思い出しすぐ、アマゾンさん検索、日本の俳優さんの名前も書いてあったので、
吹き替えはいやだなと、思いながら、頼みました。
早速見たら、字幕も付いていて最高、
まだ最初しか見てないが何回見ても飽きないです。たしか恋人を取られて、罪をかぶせられて、牢屋入れられて
そこで知り合った老人から、宝の山の地図をもらい、やがて金持ちになって、
そこから復讐するのですが、、面白いお薦めです。
カミーユ・クローデル [DVD]
この映画のプロモーションでイザベルと一緒に来日したイザベルの元夫ニュイッテン監督がテレビのインタビューで「イザベルがカミーユ・クローデルの伝記を読み、どうしても映画化したいと僕に相談しに来て、僕も彼女もこの伝記に夢中になり、映画化が実現しました。撮影中はイザベルの演技が熱くなりすぎるのを抑えるよう何度かアドバイスし、彼女もすばらしい演技で応えてくれました。」と静かな口調で答えていたのが印象的でした。イザベルも「ブルーノ(監督)とはもう一緒に暮らしていないけど、彼がそばにいてくれるとリラックスできた。この作品は私たちの愛の形です。」とか言っていて、もともと撮影カメラマンだったニュイッテン監督の腕もあるのか、この映画のイザベルはイキイキしていてとってもキレイです。
仮面の男 [DVD]
デュマの『ダルタニャン物語』は、サイレント期から何度も映画化されていますが、本作はその最高峰と言ってよいでしょう。
老いても変わらぬ四銃士たちの友情には文句なしに感動しました。有名な銃士たちの合言葉“ALL FOR ONE, ONE FOR ALL!" (「皆は一人のため、一人は皆のために!」)がこれほどグッときた作品はありません。 暴君と仮面の王子の二役を見事に演じきったディカプリオも光っていましたね。原作を大胆にアレンジ(双子の真の父親が意外な人物になっている事等)していますが、デュマも泉下で賞賛を惜しまなかったと思います。
めぐり逢う朝 HDニューマスター版 [DVD]
廃盤で長い事我慢していましたが、
ニューマスターで手に入り、嬉しい限りです。
素晴らしい映画です。
冒頭のドゥパルデューですぐに引き込まれます。
「楽器は弾けるが音楽家ではない」という台詞の意味、
音楽は何のためのものかという問いかけが、
全編を貫いています。
最後にマラン・マレが理解し、列挙するダイアローグの
シーンは白眉です。
この映画を観た後では、サント・コロンブの曲が
より深く理解出来る様な気さえします。
生きるという事の意味を教えられた様な気もします。
この様な作品が長く廃盤だったというのは
信じられない事です。