GOING HOME ~TOUR FINAL at BUDOKAN~
やはり、涙がこらえきれませんでした。他のレビューの方と違い、やはり「チャンピオン」のような、激しい曲では、「30年前とは同じにはいかないのだな」と感じましたが、しっとり聴かせる曲では、昔と少しも違いはありませんでした。アリスが「帰ってきた」と感じました。大人になって。
勿論、「年齢層の確認をして欲しかった」、「『秋止符』の前には、カップルで来てるかどうかの確認をして欲しかった」「『エスピオナージ』が聴きたかった」等、希望はありますが、欲を言えばきりがありません。
若い人にも聴いていただきたい、つまり、「ノリがよければそれでいい」というのとは違う音楽もあるのだ、ということを分かってもらえるアルバムだと感じました。
キングダム・オブ・アーク [DVD]
セシル・デミル賞という長年映画界に貢献した役者さんに贈られる賞があるが、この監督がなぜ映画史に名を残したかがこの映画を見るとよくわかる。とにかくすべてが大きく、派手で、肉厚。セットも巨大なら、役者の演技も巨大、そして何より大きいのはそのテーマ。モーゼの一生を10年がかりで描くなど今の時代では考えられないことだ。そしてそれらすべてが実写だから驚く。かの有名な紅海の割れるシーンでは、海水のうねり感をだすため、ゼラチンを混ぜたそうな。黒澤が豪雨の重みを出すため、墨汁を混ぜたのを思い出す。家庭のキッチンでやるようなせこい作業がこのような超大作を支えているのだ。よく欧米の文化を知るには、聖書とマザーグースの理解が不可欠、などといわれるが、聖書の知識を映画で勉強するという目的でみてもいいし、大スペクタクルとして目を楽しませるのもいい。昔若いころに見た年代の皆さん、むすめむすこにみせて、度肝をぬいてやりましょう。
栄光への脱出 [DVD]
キプロスを脱出するハンストの船中で少女が少年に世界を語る言葉、国連のパレスチナ分割を可決した放送を聞きながらイスラエルの指導者が今まで敵だったアラブへ語る言葉、アリが少女カレンの葬儀で世界に訴えるように語る言葉・・・生きる気力が萎えた時、この映画が叱ってくれました。
ヴィクトリー!~ドラマティック・クラシック・フォー・アスリーツ
荒川静香がオリンピックで使ったあの曲や、サッカーファンなら誰でも聴いたことがあるあの曲や、映画ファンなら嬉しいあの曲も平原綾香が歌ったあの曲の原曲も一枚で聴けてお得感が大きいです。クラシックビギナーにオススメ。