Closer
夢見た楽園は地獄となった。理解されない孤独感。誰でも死を迎えるという連帯感。生に落ちる影を予感させる作風だ。まるで溶岩流のように
迫り来るサウンド。聴いてると今にも奈落の底に沈んでいくような気分。至福の最悪であり最悪な静謐。楽しくもない。悲しくもない。美しい。
ただ美しい。気高くあるがまま。時間を超えた輝き。名盤。
JOY DIVISION (デラックス・エディション) [DVD]
ジョイ=ディヴィジョンの元メンバーである三人のインタビューには、それぞれの際立った個性が濃厚に表れている。
屈折した性格のバーナード=サムナー、豪快なピーター=フック、温和なスティーヴン=モリス。「つきあいは殺人の刑期よりも長い」というサムナーとフックの、長年にわたる確執も所々に窺える。
「今でも、死んだイアンと、それを止められなかった自分自身に対して腹が立つ」とスティーヴン=モリスが語る、怒りと悲しみの感情が、後の二人からも共通して感じられる。三人三様の言葉と表情から滲み出るイアン=カーティスへの思いと、単純な言葉では表現しきれない三人の深い関係が、ストレートに胸を打つ。
未公開のものも含めた豊富な資料映像は、ファンにとって興味深いものであることは間違いない。しかし、それだけではなく、「ジョイ=ディヴィジョンという完璧な素材をできるだけありのまま提示したかった」と監督が語るこの映画は、観る者に生きることへの問いかけを生じさせる。
Total: from Joy Division to New Order
他の方も書いているが、何故、この程度?
と思わざるを得ないくらい中途半端な選曲。
どうでもいいような再結成ネタに合わせてのリリースか?と疑う。事実そうだろう。
再結成しようがしまいが、本当にどうでもいい。とっくの昔に「終わってる」バンドなのだから。
正確に言えば「テクニーク」で、終わってる。
ピークは厚生年金会館でのライブの頃。スウェット・パンツ履いてベースを弾く馬鹿野郎が
猛烈に格好良かった。
リマスタリングの出来はともかく、全てのトラックが先の「コレクターズ・エディション」
に比べても更にクリアになっているので、確かに新鮮な驚きがある。
マーティン・ハネット氏もグレイブヤードの下から驚いていることだろう。
さてイアン・カーティス氏はどう思うだろうか?
ピーター・サヴィル氏は?
もしかすると、マニアには、受けないのかもしれない。
つまり「JDはこんなクリアじゃなくていい。もっとモヤモヤした感じ」とか。
大体、代表的なトラックのタイトルも「アトモスフィア」だし。
NOについてはクリアな質感は最初からあったからいいと思うが。
個人的にはクリアになればなるだけ、いいと思うので大歓迎だが、であれば
いっそのことJDとNOのそれぞれ「サブスタンス」をリマスタリングして
「コレクターズ・エディション」とすればいいのに。
それぐらい驚くほどクリアなリマスタリングなのだ。
特にリズム・セクションの鮮烈な響きは、衝撃。
変にマニアックなコンピレーションをリリースするより、普通に、オリジル・アルバム
を最新のリマスタリングを施してシリーズをコンプリートしてくれればいい。
つまりこのアルバムは「変にマニアックなコンピレーション」ということだ。
この曲を選んで、あれは選ばないのか?とか。
ピーター・フック氏の「アンノウン・プレジャーズ・ライヴ」とかを聞くと
やっぱり、昔のJDとかNOが好きな訳で、それはファンも同じなのだ。
そして、改めてJDにしてもNOにしても、メロディ・メイカーとして素晴らしい才能が
あった、という事を確認する。
あの時代は輝いていた。その天賦の才能を持って。
早く引退すればいいのに。
こういうベスト盤を何度でもリリースして、昔の宝物で飯を喰ってきゃいいのに。
もう表面に出てこなくていい。
これだけのリマスターが出来るのであれば、同じファクトリーの弟分ACRの
「The Old&New」までのオリジナルを再度リマスターしてもらいたいもんだ。
何せ、Soul&Jazzからのリリース盤は、正直大したリマスタリングしてない。
あれではACRファンは納得しない。
ジョイ=ディヴィジョンの元メンバーである三人のインタビューには、それぞれの際立った個性が濃厚に表れている。
屈折した性格のバーナード=サムナー、豪快なピーター=フック、温和なスティーヴン=モリス。「つきあいは殺人の刑期よりも長い」というサムナーとフックの、長年にわたる確執も所々に窺える。
「今でも、死んだイアンと、それを止められなかった自分自身に対して腹が立つ」とスティーヴン=モリスが語る、怒りと悲しみの感情が、後の二人からも共通して感じられる。三人三様の言葉と表情から滲み出るイアン=カーティスへの思いと、単純な言葉では表現しきれない三人の深い関係が、ストレートに胸を打つ。
未公開のものも含めた豊富な資料映像は、ファンにとって興味深いものであることは間違いない。しかし、それだけではなく、「ジョイ=ディヴィジョンという完璧な素材をできるだけありのまま提示したかった」と監督が語るこの映画は、観る者に生きることへの問いかけを生じさせる。
the very best of fripSide 2002-2006
avex系、例えばDay After TomorrowやmoveやHAL、あるいはTMが好きな人には耳に馴染みやすい楽曲が多い。星5つといきたいところだが馴染みやすい部分何度も繰り返して聴いていると少し飽きがきてしまう気がする。しかしインディーズのユニットにしては4年という期間の中でかなりレベルの高い作品が製作してきたのだと思う。