ARIGATO 30 MILLION COPIES -BEST OF TK WORKS-
このCDを買って思った事を単刀直入に言います。一つ目は、選曲おかしい。このCDは小室さんのBESTなのですから、もっと売れている曲があるはずです。二つ目は、何故三枚?ということ。小室さんはいろいろな曲を発表しているので、一見あまり違和感が無いのですが、別に三枚に収録する理由は?BESTなのですからもっと売れている曲を凝縮して一枚、いって二枚がいいと私は思います。やはり三枚組ということで、なかなか手が出しにくいので、一枚に収めて欲しかったです。ってことで三つ星にさせていただきました。
追伸⇒上記でもっと売れている曲があるといいましたが、あまりメジャーじゃないだけで、曲自体はいいので、ぜひ聞いてみてください。新しい曲に出遭えます。
Canary(DVD付)
この「Canary」は、「アイドル」絶頂期のアルバム・・・というよりは「アーティスト」としての聖子さんを初めて全面に出したアルバムとして、個人的には評価しています。
そもそも、タイトル曲であるCanaryは、聖子さんの初めての作曲、それと全体的にバラード曲が多いのも、当時のアイドルのアルバムとしては異例だと今も思いますし、バックをサポートするミュージシャンは、日本が誇る超一流のスタジオミュージシャンの面々・・・、今「松田聖子」さんが現役で活躍されているのは、こうしたステップがあるからだと思います。
ベスト・オールディーズ100
この4枚組は懐かしい音楽(1960〜63年頃にヒットした曲を集めた東芝音源)の玉手箱でした。
日本の洋楽ブームを作ったのは、フジテレビの「ザ・ヒットパレード」やNHKの「夢で逢いましょう」の影響が大きいでしょう。海の向こうのヒットソングをいち早く訳して日本人歌手が歌うことで当時「洋楽」が日常に入りこんでいきました。勿論、ロカビリー3人男と呼ばれた平尾 昌晃、山下 敬二郎、ミッキー・カーチスの日劇での大変な人気もその要因ですが。
ザ・ピーナッツをレギュラーにした「ザ・ヒットパレード」は大好きな番組でした。ここで収められている中尾ミエ、伊東ゆかり、スリー・ファンキーズ、弘田三枝子、森山加代子、坂本九も出ていましたね。
内田裕也の「ヤング・ワン」「ブルージーンと皮ジャンパー」も今では絶対に聞けません。「マイ・ボーイ・ロリーポップ」「ボビース・ガール」を歌っている梅木マリはお宝物の非常にレアな音源でしょう。
中尾ミエの声も若いですね。「可愛いいベイビー」は大ヒットしましたし、「夢見るシャンソン人形」「アイドルを探せ」などは見事なカバーです。
いしだあゆみの「ブーべの恋人」は珍しいですが、ナット・キング・コールが自分の大ヒット曲「ラヴ」を日本語で歌っているこの録音は本当に珍しいと思います。
森山加代子も「ジョニー・エンジェル」「ボーイ・ハント」「ワンボーイ」と沢山歌っていますが、伊東ゆかりで聴きたかったですね。歌の上手さは別格でしたから。
リーフレットの「ミュージック・ライフ」の写真は本当に懐かしかったです・・・・。
Longtime Favorites (初回限定盤)
ヘレン・シャピロ(デビュー当時のビートルズが前座を務めたイギリスのアイドル歌手)の「悲しき片想い」から始まるこのCDは、選曲のよさが溢れております。最近は、ヨーロッパのヒットソングがそれほど日本に紹介されませんが(紹介されてもヒットしない?)、当時(1963年から66年くらいまででしょうか?)は結構ヒットして楽しい時代でした。当然本家アメリカから、コニー・フランシス、イギリスからヘレン・シャピロ、フランスからマージョリー・ノエル、イタリアからジリオラ・チンクエッティ(日本のヒットチャートではビートルズの宿敵となる他国では考えられないお話があります)、さらにイタリアのサンレモ音楽祭に出て歌った「伊藤ゆかり」の「恋する瞳」を歌うという、もうその頃どっぷりの方には信じられないプレゼントです。さらに、エルビスの映画でおなじみのシェリー・フェブレーの全米NO.1ヒットの「ジョニー・エンジェル」もうたまりませんわ。こんな素晴らしい歌を日本人があちらの言語で歌う、えらい時代になりました。脱帽。
Canary
初めて聴いた松田聖子さんのアルバムでもあり、このアルバムを聴き、以降のアルバム完成を楽しみにするようになった記念の一枚でもある。
もともと歌に関してはうまいと思っていたが、単に「歌のうまい」ではなく、その才能を感じずにはいられなかったのを覚えている。
個人的には7曲目のWING、10曲目のSILVERY MOONLIGHTがお気に入り。
9曲目の蒼いフォトグラフは、石黒賢さん主演のドラマ「青が散る」の主題歌にもなっていました・・・・・・