テルマ&ルイーズ [Blu-ray]
ブルーレイになってソニーのアルティメット版に
入っていた日本語吹替が入るのは嬉しいけど、
スペシャル・エディションに収録の
400枚にも及ぶフォト・ギャラリーが
省かれてそうなので残念ながら★5つとはいきません。
たかが写真とはいえ、本編では見られない美しい風景写真や
貴重なメイキング・フォトも満載だったので
フォト・ギャラリーも完全移植してほしかった。
あとはクオリティに期待するしかないですね。
HDリマスターではないようなので
「DVD並み」でないことを祈るばかりです。
テルマ&ルイーズ (スペシャル・エディション) [DVD]
「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督は英国人だが気の弱い人で当時はスランプ。この映画は社会派のサランドンが主導権を持つ女性=フェミニズム映画で「レイプ」を強く告発している。そのメッセージは過激で「レイプ犯はその場で射殺してもかまわない」というもの。まあ気持ちは解るが支持できない。半殺しにして懲役10年位ではだめなのか?駄目らしいな。撮影中には小心者のスコットをサランドン、デイビス(大柄な女性)二人して散々苛めて楽しんだ。スコットはすぐ赤面するらしい。「ディドリー・スコット」とあだ名をつけ顎で使っていたという。ロックのボー・ディドリーから。他にハーベイ・カイテル。マイケル・マドセン(好演)チンピラ役でブラッド・ピットも。ラスト・シーンは泣かせる。ジーナはボストン大学卒のインテリ。足が26センチと私と同じ。なんか豪快な女性。アーチェリーが趣味で怒ると弓で射られるとか。怖い。女性は。私は女性の味方です。念のため。苛めないで。
テルマ&ルイーズ [DVD]
皆さんのレビューの調子があまりに軽いので驚きました。
先日テレビでやっていましたが、私にはショックの大きい映画でした。
主人公の女性二人は素敵です。ロードムービーとしても痛快。それはわかります。
でも、序盤のレイプ未遂シーンから、女性として正視はできませんでした。
そのような男は射殺されて当然、これは映画の中の言葉ですが真実だと思います。
親友のために男を撃った女性も過去に同様の傷を持つというエピソードが暗示され、
逃亡中に出会う男尊女卑のタンクローリー運転手には批判を浴びせてタンクを破壊する。
私には、これでもか、というような、被害側女性の怒りと悲しみを表現した映画
のようにしか思えません。二人が犯罪を重ねていくのも男社会に復讐をするためでは。
世の男は強姦犯罪に寛大すぎます。母が、妹が、娘が、と考えても、
まだまだ女性側の意識との乖離を痛切に感じます。
この映画を軽く見ているようではだめではないでしょうか。