稲生オレ竜ゆ~ちゃんのくりくり動画研究所

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夜になるまえに―ある亡命者の回想 (文学の冒険シリーズ) キューバが生んだ天才作家の傑作自叙伝。
J.シュナーベル監督、J.バルデム主演で映画化もされた。

実父が出奔し極貧に育つが、カストロ率いる革命政府の奨学金で学問を学ぶ。
しかしその救いの政府は、アレナスの同性愛嗜好を理由に迫害に転ずる。
マチズムに囚われた政府当局に何度も牢獄にぶちこまれながらも、
あらゆる「途方もない性的冒険」を繰り返しつつ逃げ延びるアレナス。
そうした逃亡生活でも「夜になる前に」公園の茂みで書き綴らねばならない。

いいようのない悲哀。だがそこには豊かで強靭なユーモアがある。
あまりにも純粋な性=生への渇望。だから生き続けられる。

マリエル港事件で難民のうねりとともに米国に逃れはした。
しかし「自由の国」にアレナスの求める自由は果たして存在したのか。
最も憎んだ父=フィデルが統べる祖国。
離れて味わうキューバ的性=生の喪失。
そしてエイズの発症と絶望と自死。

濃厚なる性的生を生きるのに不可欠な肉体の衰滅。
それが、このピカレスク的自伝の主人公にとっての悲哀だったのか。


ワインズバーグ・オハイオ (講談社文芸文庫) 「グロテスクな人々についての本」というまさにこの本のことを一言で言い表す短編から始まる。
グロテスクとは、化け物という意味である。この本で言う化け物とは決して想像上の恐ろしいものや、ファンタジーなどではなく、誰もが持って生まれた「魂」に抗えない人々の姿であろう。
「魂」は自分でもわからないうちに暴走して、思わぬ結果に陥る。

しかも、その魂という真実を自分のものにして、それにもとづいて自分の人生を生きようとするとたんに、その人はグロテスクな人間に化してしまい、彼が抱きしめている真実も虚偽になってしまう。

歯切れの悪い物語の連続かもしれない、でも読み終えても、物語は終わらずに、
心のなかにワインズバーグの行き場のない人々が生きていることに気がつく。
終わりの解説からの引用になるが、それらの人々はみんな「魂の突き当り」であり、人間のギリギリ決着のところである。

日本の漫画でいうと「いましろたかし」だし、映画でいうとアメリカンニューシネマ。
普段スポットライトの当たらない弱い人や、どうしようもない人への優しい眼差し。
それらが僕ら読者に迫ってきて、恐ろしいものに面接していることに気づかされる。

子どもに伝えるイラク戦争 ミュージシャンの石井竜也と、フォトジャーナリストの広河隆一の対談本である。

誰一人として望んでいないはずの戦争という人殺しの行為がなぜ続けられるのか。
復興支援というけれど、自分たちが壊したものの後片付けなんだから、それは支援なんかじゃなくて戦後補償だと広河は言う。まったくその通りである。

今、巷のニュースでは、当時米英軍が爆撃を仕掛けた大義名分としていた「イラクは45分で生物化学兵器が使用できる軍備がある」という情報が、実はガセだったことが露見して、どう申し開きをしていくのかこれから注目されていくようであるが、そうだったのかどうかとは別の次元で、人が人の命を絶つということが認められるシチュエーションなんてどこにあるんだろうか。そんなものが許容されるはずはなかろうと思えてならない。

100ページに満たない本だが、これからの子どもたちにどんな未来を用意してやればいいのか、ここからまじめに考えていきたい。


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