碧風羽画集 (ビームコミックス)
ひたすら絵、絵、絵。まさに絵で語る画集です。
全体的にイラストサイズが大きいです。
そのため余白が少なく、312ページまで絵についての解説などはありません(出典については奥付にまとめて書いてあります)。なので最初から絵が目に飛び込んできます。
商品説明では1ページ一点のイラストとなっていますが、特に大きな絵はちゃんと見開きで印刷されているので安心しました。関連性の強いイラストはページの左右で対比してあったり、縦長の服装差分などのイラストは同じページにまとめてあったり、基本的な部分は抑えられています。ページの割に値段が安いため紙や印刷の質が怖かったのですが、特殊な加工などはされていないものの問題のないレベルで、全体として十分に満足できるものでした。
作者の絵を見て「いいな〜」と思ったなら買っておいて損は無いはず。個人的にはかなりオススメです。
よって星五つをつけさせていただきます。
シャイニング・ティアーズ PlayStation2 the Best
Tony氏によるキャラクター、今では珍しい2DアクションRPGとゲーム自体の出来は悪くありません。シナリオはイマイチ盛り上がりに欠けたり、かなり無理があったりしますが。2人で一国の軍と戦ったりね…
ただ読み込みが全てを台無しにしてます。
とにかく読み込み回数が多い。さらに言えば、読み込みの音が凄いです。ひたすらギコギコと読み込みまくりでプレイに集中出来ません。まるでハードの寿命を著しく削ってるようです。それなりに音量でヘッドホンでプレイするしかありません。せめてBBUnitに対応させてくれてれば…
とにかく読み込みの回数、時間、音が酷すぎますので、その辺を考慮に入れて下さい。
本音を言うと、何故このソフトが「PlayStation2 the Best」なのか疑問です。Tony氏によるキャラデザインに魅力を感じない方は買うのはやめた方がいいかも。
秒速5センチメートル one more side
はじめに。このレビューは極めて個人的な感想です。この本単体でのレビューとしては参考にならないです。
しかし、もし。あの映像の中でわからない切なさを残したままなのなら。また。新海誠さんの小説や清家雪子さんのマンガを読んである程度補完された方でも。この小説でまた一つ深い貴樹と明里を…それが良いことなのか悪いことなのかは皆さん次第になってしまうのですが…知ることと思います。
「秒速5センチメートル」
それは私にとって。とても深く感じ入り、どうしようもなく涙した作品でした。著者、加納新太さんによるこの小説は自分にとって何が悲しくてどうしてこれほどまで深くのめり込んでしまったのか。それを紐解くきっかけの作品でした。なにをどうと書くのはそれこそ個人的になってしまうので書けないですが。
ただ。一つ言えるのは自分が前に進めなかったのはもしくは、前へ踏み出せないのは思い出ではなくあの時に理解したと思った想念に自然と縛りつけられたからだったんだという事実でした。そしてそれが、最初の映像だけでは理解できなく、訳も解らずただ泣いていただけの自分に見つけだせた答えでもありました。
何を言っているの? と思う人が多数だと思います。自分でもあまりにも抽象的すぎる表現だと思います。それでもでき得る限り具体的に言い換えるならば、例えばトラウマになる出来事というのは、
もう二度としたくない、痛い。しょっぱい。しょぼい。KY。舞い上がってやっちゃった。言い方は何でもいいですがそういった皆に白い目を向けられるような苦い経験はそれ本来の経験よりも、その後に感じた「二度と周りからそういった目で見られたくない」という思いに縛られている。
と。今更ながら理解したのです。解りずらいでしょうか? サーセンこれ以上は(ry
話を戻します。逆に余りにもいい経験したから、他が色あせて見えてしまう。といったことも同じです。その経験で素晴らしさを感じているから、そこまで達していないもの魅力を感じない。時にそれは進歩するのに非常に欠かせないものです。
しかしそれは同時に、それゆえに踏み越せなくするものを生んでいて、状況によって時には踏み越せないものの方がむしろ大事だったりすることがあります。とはいえその踏み越せないものを大事にすれば進歩は止まってしまう。そんなジレンマだったり切なさだったりを感じる人もいるでしょう。
ですが肝心なことはそれが自分が意識して行ってるとことなのか。それとも自然にそうなってしまったのか。ということです。前者は原因あるいは理由がはっきりしていてそうなる覚悟もある程度できるのですが、後者はそうなる本来の原因や理由が何なのか解らないまま過ごしたため。またはそのままあまりにも自然に過ごしてしまって原因や理由を忘れて覚えていないために、例え今では良い思い出でも後悔したりする事があるということです。
そのことがこの本でやっと理解でき、尚且つ突き詰めて私は自分の踏み越せないものが何処からくるものなのか何故踏み越せないのかを理解することができたのです。
そして「秒速5センチメートル」を補完する一方。同時に自分も補完され満たされていく。そう感じたのでした。
少し難しい話にはなりましたが、ただ「秒速」が好きでたまらない人であれば一読は…もうしてあると思いますがw まだならば損は無い本です。切なさを引きずっているだけではなく、そこから展望が望める本だと思います。それはこの本は切なさを求める本ではないということです。
またあの時ような切ない思いをするのか。と私は思っていましたが、そうではなくあくまでも「秒速」を満たすためのツールなのだと思って読んでもらえるといいなぁと思います。そして今でもまだ切なさを残している人がいれば私のようにとは言わないまでも、少しでも満たされるといいなと願ってやまないばかりです。
ここまで読んで下さった方。本当に有難うございました。また長文失礼しました。
シャイニング・ティアーズ ドラマCD Vol.1 Side 陰 ~ Memories and departure ~
このドラマCDはバトル、友情、恋愛など入っていてゲームでは分からない部分が聞けるとこがあります。ゲームをしたことがある人は楽しめると思います。
シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド Vol.3 [DVD]
本巻収録の第6話、ヒルダレイアの急襲により一瞬にして崩壊(溶解?)したブランネージュの家で、ブランネージュが使っていたシャワーの残骸だけが残っているあたり、実に芸が細かい。なぜ、ブランネージュの家は氷の家なのか。なぜ、ヒルダレイアのこの時の武器は火炎放射器なのか。なぜ、ブランネージュのシャワーは頑丈そうな金属製配管なのか。そういった前提をきちんと用意した上で成り立つ描写です。
サービスのシャワーシーンにだけ目を向けていると、この作品を本当に楽しんだことにはならないようです。