けものがれ、俺らの猿と [DVD]
普通の映画を楽しみたい方はどうぞ、全米を泣かせた映画や
話題の邦画を見てください。
こんな不条理で気分の悪い映画は初めて見ました。
しかし、つまらないわけじゃない。
何と言うか「何かやらなきゃならない事があるけど、
どうしてもそれが出来ない夢」を見た後の様な感覚です。
興味本位の方、是非ご覧下さい。
くっすん大黒 (文春文庫)
たとえば、この小説のあらすじがまったく違ったものだったら、野間文芸新人賞を受賞できなかっただろうか?菊池も吉田のおばはんもチャアミイも桜井も上田もでてこなかったなら駄作に終わっただろうか?
あらすじは突拍子もなく、キャラクターは濃厚の極みだが、町田康の小説の最大の魅力はもう少し根本的だ。解説にもあるように太宰治を思わせる退廃的な生き方だが、その生命力の強さは常人の比ではない。あらゆるものに反発を抱きながら、それを受け入れ、酔っ払い、また明日が来る。なぜこの小説を読んで、生きる力が湧くのか?これぞジャパニーズパンク。
告白
「自分の考えている事が他人にうまく伝えられない」熊太郎の抱く疑問は誰もが抱くもの。しかし誰もがそれを当たり前だと思い生きていく。熊太郎はそれができなかった。私は誰もが熊太郎だと思う。誰の中にも熊太郎はいる。
角川映画スペシャル
このCDは昔貸しレコード屋で借りて、テープに録音して車でよく聴いた思い出
があるので、見つけてすぐ購入してしまった。
角川映画は映画の内容はともかく音楽のセンスはよかったと今更ながら思う。
もともとレコード借りた時もジョン・オバニオンやローズマリー・バトラー
目当てで借りたのだが、234あたりの名曲も気に入ってしまったのだった。
音楽の内容には文句ないのだが、体裁には文句あり。
まずこういうCDにはちゃんと詳細なデータを載せるのが当たり前ではないのか。
レコードの時もついてなかったと思うが、CDで出す以上海外を見習って
それぞれの曲の詳しいデータはちゃんと付けてほしい。
また音もちゃんとリマスターしてLPマスターをそのままCDにしましたみたいな
やっつけ仕事も勘弁してほしい。
こういう過去の歴史資料みたいなアルバムに対する日本のレコード会社の
愛情や誠意のなさは本当に腹立たしい。